シミ治療や小ジワ・毛穴を目的としたものには、メラフェードという治療薬があります。
これを読んでいる方の中には、メラフェードについて興味があるけど本当に効果があるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
メラフェードは、ご自宅で行うシミ治療の塗り薬です。その他、小ジワ、毛穴、ニキビにも効果があります。
実はメラフェードは正しい方法で使わないと、逆に色素沈着ができてしまったり、なかなかシミが改善しなかったり、場合によっては副作用で中断せざるを得ないこともあります。
しかし、事前に対処法を知っておけば、ほとんどの場合トラブルなく使うことができます。
なお、メラフェードは市販されていません。クリニックでの処方が必要です。
この記事を読んで頂くことで、メラフェードのリスクを最小限にでき、美肌を手に入れられると考えます。
ぜひ参考にしてください。
目次
1.メラフェードとは?美肌を生み出すメカニズム
メラフェードは、3本セットのシミ治療の塗り薬です。
主成分はトレチノインとハイドロキノンです。
・トレチノイン・・・皮膚の代謝を上げ、古い皮膚を除去して、新しい肌に入れ替える作用
・ハイドロキノン・・・メラニンの生成を抑え、シミを改善
トレチノインにより新しい肌に生まれ変わる過程で、皮膚の毛穴や小ジワも改善します。
手間や副作用が少なく、気軽にしっかりとした効果を出すことができる優れものです。液体で浸透性が良く、さっぱりとした使い心地です。
メラフェードの画像・・・左からモイストエッセンス、メラフェードT、メラフェードエマルジョンになります。
主成分は以下の通りです。
・メラフェードT・・・0.1%トレチノインと4%ハイドロキノン
・モイストエッセンス・・・ヒアルロン酸
・エマルジョン・・・α―アルブチンとビタミンC
製品名 | 成分 | 作用 | 効果 |
メラフェードT | トレチノイン | 皮膚の代謝を上げる | 小ジワ・ニキビ・毛穴改善 |
〃 | ハイドロキノン | メラニンを抑える | 美白 |
モイストエッセンス | ヒアルロン酸 | 保湿 | 保湿 |
エマルジョン | αアルブチン・ビタミンC | メラニンを抑える | 美白 |
2.メラフェードの6つの効果と症例写真
メラフェードは様々な効果を同時に発揮します。
ここでは、メラフェードの具体的な効果を症例写真とともにご紹介いたします。
2-1.シミ・くすみを改善する
トレチノインにより皮膚の代謝を上げ、古い、シミのある皮膚を外に出します。
ハイドロキノンやαアルブチン・ビタミンCがメラニンの生成をおさえ、シミのない状態の皮膚に生まれ変わります。
・症例写真
CASE1.
メラフェード使用前 /2ヶ月後・・・ぼんやりとした薄いくすみが改善し、全体的に肌が明るくなっています。
CASE2.
治療前/1.5ヵ月後・・・皮膚科で額の脂漏性角化症(日光の刺激でできるイボ)を液体窒素で治療した後にできた色素沈着です。
中央の白抜けしている部分の変化はありませんが、周辺の茶色いシミは目立たなくなっています。
2-2.小ジワを改善する
トレチノインにより皮膚表面が新しい肌に再生することにより小ジワが改善します。
・症例写真
治療前(メイクあり)/メラフェード使用後4ヵ月後(メイクなし)・・・目尻の小ジワがきれいになっていますね。
治療前/11カ月後・・・口元の拡大です。
シワそのものが改善し、またシワの底にたまったくすみが改善することで、より浅くなったように見えます。
2-3.ニキビを改善する
角質がリセットされ、毛穴のつまりが解消されることでニキビも改善します。
・症例写真
2-4.毛穴を改善する
皮膚の角質は紫外線などの刺激で余分な厚みが徐々に出てきます。
メラフェードはその余分なゴワゴワした分をリセットして、ツルッとした状態に戻します。
・症例写真
治療前/4ヵ月後・・・小ジワ・毛穴が改善しています。
2-5.弾力などの肌質を改善する
紫外線を浴びると、皮膚の弾力を出すエラスチンというたんぱく質が変化し、ばねにサビが付いたような状態になります。
トレチノインを1年程度使用すると、サビが取れてきて、肌質が改善するというデータがあります。
2-6.目の下の茶クマを改善する
目の下にくすみがあるとクマのように見えることがあります。
茶クマと言われることもあります。
症例写真
施術前/4ヵ月後・・・目の下のくすみが改善しています。
また、小ジワもきれいになっていますね。
3.メラフェードが向いている方
3-1.ダウンタイムなく治療したい方
メラフェードは、他のトレチノイン・ハイドロキノン製品と比べ、副作用がおこりにくいという特長があります。
一般的に、メラフェードの副作用として、赤み・乾燥・ヒリヒリ感などがあります。
これは、おこらない方もいます。
通常は、最初の1週間くらいで落ち着いてきます。
3-2.顔全体の印象を改善したい方
全体に何となくくすんだ感じを取ったり、小ジワや毛穴を全体的に改善したりしたい方にお勧めです。
例えば、YAGレーザーなどのシミ取りレーザーは、ピンポイントで治療するのに向いていますが、全体的なくすみを取るのには向いていません。
3-3.通院が難しい方
レーザーなどの器械による治療は定期的に通院が必要です。
通院が大変な方やご自分で治療をコントロールしながら続けたい方にはお勧めです。
3-4.予算を抑えたい方
長期的に見ると、様々な効果を同時に得ることができるメラフェードは、他のレーザー治療などと比較してお得です。
メラフェードは1セット約3~5万円で購入できます。
1セットで約3カ月持ち、それくらいの期間で写真上でもある程度の改善が得られることが多いです。
その後長期放置しても、紫外線防止などの予防に努めていただければ、割といい状態を維持できることが多いです。
その間は高価な美容液は必要なく、保湿と日焼け止めをしっかりと行っていただき、気になったらまたメラフェードを使用されるとよいでしょう。
CASE1.
施術前・・・目の下のクマは経結膜脱脂+グロースファクターによる治療を受けられました。
その他、法令線と口角のグロースファクター注入療法も併用されています。
5ヵ月後・・・目の下のクマとシワ・たるみが改善しています。
ここからメラフェードを1セットのみ使用されました。
その後2年以上放置されています。
初回手術より3年後・・・肌が少し明るくなっているのはメラフェードによる影響です。
グロースファクターの効果も維持されています。
CASE2.
術前・・・目の下のクマは経結膜脱脂+グロースファクターによる治療を受けられました。
その他、頬、法令線と口角のグロースファクター注入療法も併用されています。
6ヵ月後・・・目の下のクマとシワ・たるみが改善しています。
この時点でメラフェードは2セット使用されており、くすみも取れています。
この時点からさらにメラフェードを1セットのみ追加で使用されました。
その後約2年放置されています。
初回治療より2年6ヵ月後・・・1セット追加された分、さらに肌が明るくなっています。
目の下のクマやシワ・たるみに関してはいい状態を維持されています。
・一日当たりの費用
仮に1セット5万円だとして、3カ月使用で1セット使用した場合の1日当たりの費用は555円です。
3年で1セット使用した場合、1日当たりの費用は45円になります。
3-5.治療法をどれか1つに絞りたい方
シミを治療する器械には様々な種類のものがあります。
しかし、万能な器械はありません。
また、美肌治療にも多くの種類があります。
メラフェードは多くの種類のシミ以外に、小ジワ・毛穴などの肌質改善効果も得られます。
どの治療を受けたらよいか迷っている方にメラフェードはお勧めです。
4.メラフェードが向いていない方・使えない方
ここに書かれている方はメラフェードが向いていません。
4-1.皮膚をこすったり、マッサージを受けたりしている方
クレンジングの際に皮膚をこすったりすると、摩擦による刺激で色素沈着が生じることがあります。
また、マッサージなどの刺激も同様です。
メラフェードを使用すると皮膚が新しく生まれ変わり、より敏感になります。
その状態で刺激が続くと黒ずんでくることがあります。
4-2.習慣的に強い紫外線に当たる方
皮膚のメラニンは紫外線のバリアの役割があります。
それが減ることで、紫外線の防御が弱くなります。
日焼け止めを塗ればよいのですが、強い紫外線に当たる機会が多い方は、逆に日焼けしやすくなります。
4-3.妊娠中・授乳中の方
妊娠中の方や妊娠を予定している方、授乳中の方は使用できません。
5.他のトレチノイン・ハイドロキノン製品との違い
トレチノイン・ハイドロキノン製品は他にも数多くあります。
ここでは、メラフェードが他とは違う点をご紹介します。
5-1.副作用が起きにくい
他のトレチノイン・ハイドロキノン製品に比較して、メラフェードは赤み・乾燥などの副作用が出にくくなっています。
特にトレチノインに関して、他の製品では強い赤みが出ることがありますが、メラフェードはほとんど見られることはありません。
トレチノインとハイドロキノンの副作用の詳細は、それぞれ「トレチノインの意外と怖い副作用|これを知らないと失敗する7つのポイント」、「ハイドロキノンをはじめる前に知っておきたい5つの副作用」を参考にして下さい。
5-2.常温で長期保存可能
トレチノイン製品の多くは冷蔵庫で保存しなければなりません。
また、期限が1ヶ月程度で常温保存不可のものも多いです。
メラフェードは、冷暗所保存で半年間保存可能です。
常温でも保存可能ですので、旅行などにも持っていけます。
化粧品に含まれるレチノールとの違い
レチノールとトレチノインはともに皮膚に存在する物質です。
レチノールはトレチノインが2ステップ代謝されてできます。
レチノールの活性はトレチノインの1/100程度と弱く、医薬部外品にも使用されるものです。
量を多く使用するとレチノールでもトレチノインのような副作用が起こる場合があります。
6.使用方法
6-1.具体的な使い方のSTEP
1日1回 夜のみ使用します。早く改善したい場合は1日2回使用しても良いです。
◎ Step1 洗顔の後、お手持ちの化粧水を塗る
◎ Step2 モイストエッセンス 3プッシュ+メラフェード T1滴を手の平でよく混ぜ、顔全体(あるいは両頬)に塗布。
◎ Step3 メラフェードエマルジョンを顔全体(あるいは両頬)に適量塗布。
◎ Step4 朝は通常の化粧水+エマルジョン(省略可)。必要あればお手持ちの美容液も塗布できます。
★日中は日焼け止めを塗り、小まめに塗りなおして下さい。
6-2.メラフェード 自己調整方法
前述のように、メラフェードTが一番強いお薬です。これは必ず1滴です。
初めは、メラフェードT1滴に対してモストエッセンス3プッシュと、薄めで開始します。
1~2週間くらいで慣れてきたら、モイストエッセンスを減らして濃くしていきます。
どうしても赤み、乾燥などが気になる場合は、モイストエッセンス3プッシュ+メラフェードT1滴を継続します。
- 過敏肌使用=3プッシュ+1滴
- 普通肌使用=2プッシュ+1滴
- 肝斑 =1プッシュ+1滴
6-3.使用上の注意点
・開始後数日~1週間すると剥離、落屑(皮膚がポロポロむける)、乾燥を感じる場合があります。 しかしこれは効いているという証拠ですが、 強い不快感(皮膚の剥離や赤み)を感じたら、モイストエッセンスを多くするか、治療頻度を適宜減らして様子をみて下さい。例えば、2~3日に1回に頻度を落としたりしてみてください。 1~2週間経過後、不快感がない場合は、モイストエッセンスを 2プッシュ に減らし、濃度を濃くします。
肝斑は1プッシュまで減らしてもよいです。 治療期間中は化粧水や本剤を塗布する度に刺激を感じる場合もあります。
・治療中はメイクや日焼け止めなどはペタペタと乗せるように塗り、こすらないようにします。こすると、炎症が起こり、色素沈着の原因となります。
・ 使用後 約3ヶ月で1ヶ月間休止しメラフェードエマルジョンだけ塗布、1ヵ月後から治療を再開して下さい。 (休止期間中にシミが濃くなったら再開して下さい。)
これは、肌が慣れてくるため、あえて休んでいただくことで再開した時に効果が高まるという意味があります。ただしずっと継続しても害はありません。
・上まぶた、唇は塗らないでください。(目に入らないようにして下さい)
口周りは荒れやすいので、その時は塗る範囲を調整して下さい。
目の下は目に入らないように塗っていただいても構いません。
・洗顔・メイク落としによる顔のこすりすぎには、特に注意して下さい。(炎症による色素沈着の原因となります)
7.メラフェードの副作用
副作用は、赤み・乾燥・ヒリヒリする・皮膚がポロポロ出るといった症状が起こる場合もありますが、起こらないことも多く、起こったとしても最初の1週間くらいで改善することが多いです。
副作用がつらければ、やったりやらなかったりという風に休み休み行っても問題ないです。
あるいはモイストエッセンスを増やし濃度を薄めることでも対処可能です。
副作用は見た目的には影響があることはほとんどなく、たいていの場合周りに気づかれることなく、気軽に治療できます。
実際は、副作用で挫折する方はほとんどいらっしゃいません。
しかし、どうしても合わないという方がまれにいらっしゃいます。
どうしても合わないようなら、使用を中止して頂く必要があります。
判断に迷う時は医師に相談してみて下さい。
8.しばらく使用してもメラフェードの効果が感じにくい時の対処法
1ヵ月程度継続してシミの改善の実感が乏しい場合は、以下を考えます。
8-1.モイストエッセンスを1プッシュに減らしてみる
モイストエッセンスは、ヒアルロン酸で、メラフェードT(トレチノイン・ハイドロキノンが入っている主成分)を薄める役割があります。
最初3プッシュでスタートして、徐々に3:1の割合から1:1に調整していきます。
薄めれば薄めるほど、赤みなどの副作用のリスクは低くなりますが、効果も出にくくなります。
8-2.メラフェードTの量が少なすぎないか確認する
メラフェードTはスポイト状になっています。
力加減で多少量が変わってきます。
1円玉くらいの量を心がけて下さい。
量が少ないと、なかなか効いてこないことがあります。
8-3.肌をこすっていないか注意する
もしマッサージやメイク落としの際にこするなどのシミを悪化させる要因があれば、気を付けてください。
8-4.紫外線に気をつける
紫外線に強く当たることは控えてください。
特にメラフェード使用中は、肌が敏感になっており、日焼けしやすくなっています。
8-5.とりあえず3ヵ月は使ってみる
紫外線を多く浴びたり、摩擦の刺激を与えたりするなどがなければ、3ヵ月使用されれば、通常は何らかの写真上の変化は出るはずです。
あとは時間が経ったシミは、それなりに時間がかかることも多いです。
8-6.濃いシミの部分に多めに塗ってみる
シミが濃いところは残りやすい傾向にあります。
肌が荒れないように様子を見ながら、そこだけ2度塗り、3度塗りしてみると効果が高まります。
9.メラフェードの価格と入手方法
9-1.メラフェードの価格
Googleで「メラフェード」というキーワードで検索し、16院の「メラフェード3本セット」の価格を調査した結果、以下の通りとなりました。(2018.5現在の価格です。変更がある場合もあります。)
クリニック名 |
クリニックURL |
価格(円) |
ときめき形成外科(山形県) |
http://www.tokimekikeisei.com/index.html |
10500 |
共立美容外科仙台院(宮城県) |
https://www.s-kyoritsu.com/ |
15000 |
いけがみ皮膚科(茨城県) |
http://www.ikegami-hifuka.jp/original7.html |
18000 |
かざま皮フ科クリニック(新潟県) |
http://www.kazama-skin-clinic.com |
27000 |
きど皮ふ科(新潟県) |
http://kidohifuka.com/ |
28000 |
青い鳥美肌のクリニック(東京都目黒区) |
http://www.aoitori-clinic.com/ |
30000 |
しげまりこ皮膚科クリニック(京都府) |
https://marikoclinic.com/ |
32400 |
SkiN SoluTIoN CliNic(京都府) |
http://www.skinsolutionclinic.com/ |
32940 |
大西皮フ科整形医院(滋賀県) |
http://www.onishiskinclinic.com/index.html |
38000 |
新宿御苑美容内科メディカルクリニック(東京都新宿区) |
http://biyou.gyoen-clinic.com/ |
38096 |
恵比寿やすみクリニック(東京都渋谷区) |
https://www.yasumi.me/clinic/ |
40000 |
KAZUKIプライベートクリニック(島根県) |
http://www.kazuki-pc.com/index.html |
40000 |
KMクリニック(東京都新宿区) |
http://www.kmshinjuku.com/ |
45000 |
たか子クリニック(東京都渋谷区) |
http://www.takako-clinic.com/clinic/index.html |
45360 |
二子玉川美容外科クリニック(東京都世田谷区) |
HOME |
49500 |
グランクリニック(愛知県) |
http://grand-clinic.com/ |
48500 |
メラフェードは、自由診療であるため、価格にばらつきがあります。
しかし、注意が必要なのは、商品の価格だけではなく、処方後のアドバイスも含めてやってくれるかどうかです。
購入の際は、どこまでサポートしてくれるのか、あらかじめ確認した方がよいでしょう。
9-2.入手方法
上述のクリニックで処方されています。
医薬品であるため、市販はされていません。
通販でも入手できません。
10.メラフェードの効果をさらに高める方法
メラフェードは、皮膚表面の小ジワやシミを改善します。
他の治療をあわせて行うことで、さらに効果を高めることが可能です。
特に、皮膚の深いところの治療を組み合わせることをお勧めします。
10-1.グロースファクターを併用する
グロースファクターは、皮膚のコラーゲンを増やす効果がある注射による治療で、シワ・たるみを改善します。
グロースファクターは比較的深いところのコラーゲンを増やすのに対して、メラフェードは浅いところのコラーゲンを増やします。
したがって、併用すると肌がさらに若返ります。
治療前・・・全体的にくすみと毛穴の開きがあります。
まず、メラフェードによる治療を受けられました。
4ヵ月後・・・全体的にくすみが改善しています。
この時点でグロースファクター注射によるシワ・たるみ治療を受けられました。
2ヵ月後・・・こんどはシワ・たるみが改善しています。
メラフェードと相乗効果が得られています。
メラフェードとグロースファクターを同時に開始することも可能です。
グロースファクターの詳細は、「グロースファクター|これから受ける方が必ず知っておきたい全知識」を参考にして下さい。
メラフェード+グロースファクターのその他の症例写真をご覧ください。
CASE1.
グロースファクターによる法令線治療とメラフェードによる治療前と1年1ヵ月後の比較です。
グロースファクターにより法令線が改善しています。
メラフェードによる鼻下の小ジワ改善効果も出ています
CASE2.
顔全体のグロースファクターにより法令線やフェイスラインのたるみが改善しています。
また、メラフェードによりくすみも改善しています。
特に目の下や法令線のくすみが改善すると目元が明るく見えたり、シワが浅くみえたりします。
CASE3.
①グロースファクターによる法令線、マリオネットラインのシワ治療、
②メラフェードによるシミ治療
を受けられた方です。
施術前・・・法令線の周りに小ジワがあります。
6か月後・・・全体的に肌にハリが出て、深いシワ・小ジワともにきれいになっています。
CASE4.
治療前・・・目の下の経結膜脱脂手術+グロースファクター、顔全体のグロースファクター、メラフェードによる治療を受けられました。
6ヵ月後・・・口横のシワが改善しています。
CASE5.
施術前
顔全体のグロースファクターとメラフェードによるシミ治療を受けられました。
7カ月後・・・全体的にシワ・たるみが改善するとともに、肌が明るくなっています。
若返った印象です。
10-2.ケミカルピーリングを併用する
ケミカルピーリングは余分な角質を除去する治療法ですが、メラフェードのみでも角質のリセットが起こります。
メラフェード中にケミカルピーリングをやりすぎると角質が必要以上に減り、乾燥や小ジワが増えるリスクがあります。
そのため、ケミカルピーリングをもし行うとすれば、メラフェードの使いはじめくらいの時期に1、2回くらい行えば十分であると考えます。
余分な角質をあらかじめ除去しておけば、メラフェードが浸透しやすくなるというメリットもあります。
ケミカルピーリングの詳細は、「間違えてはいけない!ケミカルピーリングの正しい選び方と施術の受け方」を参考にして下さい。
10-3.フォトフェイシャル(光治療)などの他のシミ治療と併用する
フォトフェイシャルとは、IPL(インテルス・パルス・ライト)という広波長域の強力な光を皮膚に照射し、肌症状を改善する施術です。主に、肌のシミや赤み、小ジワ、毛細血管拡張症(赤み)や紫外線ダメージによって起こる諸症状をゆるやかに改善させる効果があります。また、熱刺激による肌質改善も期待できます。
シミを早く改善したい場合、フォトフェイシャルとあわせて治療をすすめることも選択肢の一つです。
なお、フォトフェイシャルの効果については、「フォトフェイシャルって効果あるの?機械の種類と正しい選び方」を参考にして下さい。
10-4.経結膜脱脂による目の下のクマ治療と併用する
目の下のふくらみ(クマ)がある場合、経結膜脱脂を行うとふくらみが改善します。
また、ふくらみの下にはくぼみがある場合もあります。
そこはシミができやすい場所です。
術前・・・目の下に脂肪が飛び出してくることでできるふくらみがあります。
経結膜脱脂+メラフェードによる治療を受けられました。
くぼみに対しては、グロースファクター注入療法も併用しています。
6ヵ月後・・・目の下の凹凸がなくなるとともに、シミも改善しています。
また、顔全体のくすみもきれいになりました。
10-5.上記の複数を併用する
前述の治療法を複数行うことで、さらに改善度を高めることができます。
目の下のたるみ・クマ治療後に、法令線とシミ治療を受けられた方です。
術前・・・目の下のクマと法令線が比較的くっきりとあります。
経結膜脱脂手術+グロースファクター直後・・・目の下はすっきりとなっています。
この半年後に、法令線のグロースファクターをされました。
さらにケミカルピーリング +フォトフェイシャル +メラフェードによる治療を受けられました。
術後1年8か月・・・目の下やクマや法令線がきれいになっています。
肌もワントーン明るくなった印象ですね。
11.使用上の注意点
11-1.肝斑がある方
治療中に急に使用を中止した場合に濃くなることがあります。
使用頻度を減らしていき、皮膚を徐々に少ない頻度に慣れさせるという方法もしくは2~3ヶ月間継続使用後に休止し、再発が無ければエマルジョンのみを使用するという方法が有効です。
11-2.メラフェード使用中に効果が弱まったと感じられる場合
肌に耐性が生じている可能性があるので、1ヶ月エマルジョンのみを使用し、その後再開するようにしてみてださい。
12.メラフェードに関するよくあるご質問
12-1.メラフェード使用中に頬が黒ずむことはありますか?
もしメラフェード使用中に皮膚が黒ずむことがあったとしたら、こすりすぎが原因の可能性が高いです。
メラフェードは、古い皮膚を外に出して、新しい肌に入れ替えます。
新しい生まれたての肌は、刺激を受けやすいので極力こすらない方がよいです。
こすることで炎症が生じ、それにより炎症性色素沈着が起きます。
ただし炎症性色素沈着ができてしまったとしても、こすらずにメラフェードを継続することで改善可能です。
メラフェード使用中は、例えば日焼け止めやメイクを塗る時、落とす時は、やさしくパッティングされることをおすすめします。
12-2.グロースファクターをした日にメラフェードを塗ってもよいですか?
グロースファクター注入療法を受けられた場合、メラフェードはその翌日からお使いください。
グロースファクターの前にメラフェードをご使用することは可能です。
なお、メラフェードはシミ・くすみを取るだけではなく、小ジワを改善し、グロースファクターとの相乗効果が期待できます。
12-3.敏感肌でもメラフェードは使えますか?
アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能に問題がある場合は、メラフェード使用により赤みが出すぎたり刺激が強すぎたりする可能性があります。
そのため、普段乾燥することが多い方(常に粉を吹いた状態など)、皮膚を掻く頻度が多い方、皮膚アレルギーが出やすい方はおすすめしません。
正常な皮膚の方でも、中には使い始めの最初の1週間くらいで赤み・乾燥・ピリピリするなどの症状が出ることがあります。
これは用量を守っていただければ1週間くらいで落ち着いてくることがほとんどです。
しかし、これは逆に言うと効いているということなので、辛くなければ続けていただいて、つらければやったりやらなかったりといった感じにご自身で調整していただければよいです。
使い続けて赤み・ピリピリ感などが2週間以上続くようでしたら、ご使用をやめた上で一度ご相談下さい。
またごくまれにアレルギーの方がいらっしゃいます。
赤みなどが強く出た場合も直ちにご使用を中止してください。
12-4.脱脂前にメラフェードなどによるシミ治療を開始しても大丈夫ですか?
経結膜脱脂手術前にメラフェードなどのシミ治療を開始しても問題ありません。
元々目の下にシミがある場合(いわゆる茶クマ)、術後に正面から鏡で見た場合にクマっぽい感じが残ることがあります。
脱脂+グロースファクターの最終結果が出るは3~6ヵ月後です。
メラフェードは、効果が出てくるのに数ヶ月程度かかります。
SR(フォトフェイシャル)などの照射治療も、月に1回を数回行ったとしても数ヶ月くらいの治療期間を要します。
脱脂後しばらくしてシミが気になってからメラフェードなどを開始してもよいですが、術前あるいは術直後くらいからシミ治療を開始すると、ちょうど術後3ヵ月くらいできれいになることも多いです。
12-5.メラフェードTとモスとエッセンスを1:1にしても赤みや皮むけの症状がありません。 効果は現れますか?
メラフェードの使い始めで赤み・乾燥・ヒリヒリ感などが起こる方もいますが、起こらない方もいます。
通常、起こったとしても最初の一週間くらいで落ち着いてきます。
これは効いているということの証拠ですが、仮にこれらの症状がなくても徐々に効いてきます。
実際にメラフェードでシミや小ジワの改善が見られた方の中には、赤み・乾燥・ヒリヒリ感などがなかった方も多いです。
12-6.いくつかあるシミ治療の違いは何でしょうか?
シミ治療にはいくつか方法があり、強力な順に①レーザー(YAGレーザーなど)、②フォトフェイシャル、③トレチノイン・ハイドロキノン(メラフェードなど)があります。
その他肝斑用の④レーザートーニングがあります。
レーザーとフォトフェイシャルは日光によるシミ・そばかすに有効で肝斑には効果はありませんが、メラフェードは両者ともに有効です。
シミのほとんどは日光によるシミが多いですが、その他前述の肝斑などいくつかの種類があり、見極めて行うことが重要です。
特に皮膚ガンはレーザーの治療対象ではないので要注意です。
レーザーはピンポイントで明らかに目立つシミを治療する場合に適しています。
10日間ほどテープを貼り続ける必要がありますが、たいていの場合1、2回の治療できれいになります。
場合により炎症性色素沈着が3~6カ月程度続くことがありますが、ほとんどの場合自然に改善します。
一方、②フォトフェイシャルと③メラフェードは全体的なくすみを治療するのに適しています。
フォトフェイシャルは機械を使って行うシミ治療なのに対して、メラフェードはご自宅で行う塗り薬です。
フォトフェイシャルは1回でもある程度の改善効果がありますが、濃いシミの場合は1か月に1回のペースで3~5回程度繰り返す必要がある場合もあります。
メラフェードは1日1回塗るだけの治療で、たいていの場合2~3か月経つと写真で見ても違いが分かるくらいの効果が出ることが多いです。
部屋の片付けに例えて言えば、レーザーは目立つ粗大ごみを処分するようなものであるのに対して、フォトフェイシャルとメラフェードは部屋全体を少しずつハウスクリーニングしていくようなものです。
なお、レーザートーニングは、肝斑に対して行う治療法で、1~2週間に1回のペースで3~5回行います。
肝斑と日光によるシミが混ざっていた場合、機械を使った方法で行うなら、レーザートーニング⇒フォトフェイシャルまたはレーザーの順に行います。(順序を逆にすると肝斑が悪化する可能性があります)
しかしメラフェードであれば前述のように肝斑と日光によるシミの両方を一気に治療することが可能です。
またメラフェードには小ジワ・肌のハリを改善する効果もあります。
いずれを行うにしても、事前にどのようなシミがあるかきちんと診断する必要があります。
シミの見分け方の詳細は、「シミと肝斑!見分け方とそれぞれに適した治療法」を参考にしてください。
フォトフェイシャルの詳細は、「比較でわかる!フォトフェイシャルを受けることで得られる美肌効果」を参考にしてください。
レーザートーニングの詳細は、「肝斑を撃退!レーザートーニングの効果を高める2つのポイント」を参考にして下さい。
まとめ
メラフェードは、ご自宅で行うシミ治療の塗り薬です。その他、小ジワ、毛穴、ニキビにも効果があります。様々な効果が期待できるため、費用対効果は高いと言えます。また、グロースファクターなどの他の治療と組み合わせることで相乗効果が期待できます。