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いつも疲れて見える30代~40代の方に朗報!目の下のクマの種類の見分け方と自分でできる解消法

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疲れていないのに「疲れていない?」「寝不足じゃない?」と聞かれたり、電車の窓に映る顔にぞっとしたりしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

目の下のクマの原因の多くは、目の下の皮膚のたるみと目の下の脂肪(眼窩脂肪)の突出です。その他、皮膚のくすみやシミも関与することもあります。

それ以外に筋肉の色が透けて赤く見えたり、青く見えたり様々なクマの原因があります。これらは男女問わず出てきます。

今回は、目の下のクマの種類の見分け方自分でできる解消法をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

なお、詳しい原因治療法に興味がおありの方は、「なぜか疲れて見える!目の下のクマの6つの原因と治療法」をご覧ください。

1.目の下のクマの5つの種類と見分け方

1-1.クマ(クマ)

黒クマ(影クマ)は、目の下に陰影ができるために生じます。

その原因としては、

・目の下のふくらみ(目の下の脂肪の突出)

・くぼみ(皮膚のたるみにより眼輪筋の下の縁が透けて見える)

により生じた凹凸(おうとつ)です。

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この位置にふくらみとくぼみが生じます。

ちなみに、下まつ毛と黒い点線の間は涙袋と呼ばれます。

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上記の矢印の位置にくぼみが生じます。

目の周りにある眼輪筋の下の縁に元々段差があり、皮膚が薄くなるとくぼみが透けて見えてきます。

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目の下の脂肪の突出は放置すると徐々に進行していきます。

上記の矢印()が1段階上がるのに平均10年かかります。

・脂肪の突出が軽度(上記の)の段階

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この段階ではうっすらとしたふくらみとくぼみがあります。

  ・脂肪の突出が中等度(上記の②)の段階

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この段階では涙袋が不明瞭になったりすることが多いです。

また、赤み(下記の赤クマ)を伴っていることが多いです。

 ・脂肪の突出が重度(上記の③)の段階

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この段階になると目の下の脂肪のふくらみが顕著になり、くぼみも目立つようになります。

鏡の前で目を細めてみて、涙袋がぷっくり出てくるようなら、脂肪の突出により涙袋が埋もれている可能性が高いです。この場合、脂肪の突出度は上記の中等度~重度にあたります。

 ・見分け方

(1)鏡を持って上を見てみましょう。

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目の下の脂肪は「動く脂肪」なので、上を見た時に後ろに下がります。

上を向いて改善したように見えるなら黒クマと判断できます。

ただし目の下の脂肪が多かったり、眼輪筋が厚い場合は上を向いても完全にふくらみが消えないことがあります。

1-2.赤クマ

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赤クマの原因は、皮膚の深部にある筋肉(眼輪筋)が透けて見えるためです。

透けやすくなる理由は、2つあります。

①目の下の皮膚が薄くなっていることと、②目の下の脂肪が筋肉を圧迫していることが原因です。

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目の下の断面図です。目の下の脂肪(矢印)が前に飛び出してくると・・・

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その手前にある眼輪筋を圧迫し、表面から見ると、眼輪筋の色が赤く透けて見えます。

同時に、皮膚も薄く引き伸ばされ、余計に透けて見えやすくなります。

 ・見分け方

見た目で赤ければ赤クマと考えて問題ありません。

赤クマの方は、目の下の脂肪の圧力が高まるくらい飛び出す力が蓄積されていると考えられます。

氷で冷やしてみると、赤クマの方は色味が一時的に引くことが確認できます。

1-3. 青クマ・紫クマ

目の下の静脈が透けて見えている状態です。

うっ血の程度や皮膚の薄さの程度によって青から紫など色調が変わります。

皮膚の毛細血管が透けて赤みが増したり、赤クマが混ざると、青クマは紫色に近い色に見えます。

疲労あるいは慢性消耗性疾患により、目の下の皮下脂肪が薄くなると、眼輪筋のうっ血した血管が透けて見えやすくなります。

疲労度によって色が増強するのが特徴です。

その他、目の周囲にむくみが出た場合に悪化することがあります。

この場合、日によって範囲や色調の強さが異なったりする特徴があります。

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青クマの例です。目の下の血管が透けて見えています。

 ・見分け方

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「上まぶた」の内側付近も下まぶたと同様の青~紫の色を示しているようなら、青クマ・紫クマと判断できます。

また、顔を正面を向いた状態で目だけ上に向けて下さい。

目の下の脂肪による影クマの場合は脂肪がさらに突出しますが、むくみによる紫クマの場合は目を上に向けても変化はありません。

1-4.茶クマ

目の下にシミ・色素沈着があると、視覚的に「クマ」のように見えます。

前述のように目の下に凹凸がある方(黒クマ・影クマ)に、シミ(茶クマ)が混在していることも多いです。

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頬に反射した紫外線が、目の下のくぼみ~ふくらみの立ち上がりの位置に反射により集積することでシミがたまりやすくなっています。

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一般的に、小ジワが寄ると、色素が密集してより目の下の色が濃く見えます。

また、アトピー性皮膚炎などにより目をこする習慣があると炎症性色素沈着がおこりやすくなります。

さらに、こすることで角質が壊れ、保水力が低下することで皮膚が乾燥し、小ジワが寄りやすくなります。

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炎症性色素沈着と微細な小ジワにより目の下が茶色に見えています。(黒クマもあります)

目の下のくすみによる茶クマの例。

小ジワもあると、余計に濃く見えます。

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そばかすによる茶クマの例(黒クマもあります)

そばかすについての詳細は「そばかす!知っておきたいその原因と5つの治療法」をご覧ください。

・見分け方

目の下の凹凸により影クマ(黒クマ)がある場合、混在している茶クマの存在はわかりづらいことがあります。

そこで、このように皮膚を引っ張って凹凸をなくしてみてください。

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平らになった状態で茶色い色素(シミ・炎症性色素色素沈着)がある場合、茶クマであると言えます。

その他、斜めから写真を撮ると分りやすいことがあります。

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正面から見た状態では、目の下にくぼみがあるように見えます。 

しかし、斜めから見ると、実際は凹凸はほとんどなく、シミが原因の錯覚だったということに気づきます。

1-5.混合パターン

前述の黒クマ、赤クマ、青クマ、紫クマ、茶クマが混在していることがあります。

それぞれの見分け方を一つずつ行ってみましょう。

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黒クマ(影クマ)+赤クマ+茶クマの例です。

黒クマと赤クマは目の下の脂肪を取る治療(経結膜脱脂法)より改善可能です。

その場合、凹凸による影と赤みが取れますが、茶色いシミは残ります。

経結膜脱脂法についての詳細は、「経結膜脱脂法とは|手術前に必ず知っておくべき10の知識」をご覧ください。

2.自分でできる目の下の解消法

ここでご紹介する方法は、費用もかからず手軽に試せる方法です。

短期的な治療効果はありませんが、悪化や進行の予防になります。

ぜひ試してみてください。

2-1. クマ(クマ)の解消法

・甘いもの(糖質)をとり過ぎない

目の下の脂肪が飛び出してくる理由は脂肪を包んでいる膜がゆるんでくるためです。

この原因の一つとしては糖化ストレスがあります。

甘いものをとり過ぎないようにしましょう。

特に空腹時に甘いものをとったり、甘いものを長時間継続してとり過ぎるのが良くないです。

また、食事の際に血糖値が上がりにくい食材を選ぶのも重要です。(例えば白米より玄米など、GI値が低い食品を選ぶとよいです)

詳細は「【低GI値食材一覧】低GI値の食生活を行うための8つの注意点」を参考にして下さい。

・日焼け止めを塗る

また、皮膚のたるみの一番の原因は紫外線です。

予防法としては、強い紫外線を避け、毎日日焼け止めを塗ることです。

海に行くなどでなければ、SPF30くらいのもので十分です。日中は屋内でも塗るようにすることをおすすめします。

2-2. 赤クマの解消法

・蒸しタオル、温泉、運動でヒートショックプロテインを誘導する

赤クマは、黒クマ(影クマ)の中でもある程度進行した場合にともなうことが多いです。

ここまで進行していたら、クリニックなどでの根本的な治療を考えてもよいと思いますが、黒クマの解消法以外にできるだけ進行を遅らせるための手段として、蒸しタオルがあります。

42度(熱めのお風呂くらい)に電子レンジであたためた蒸しタオルを顔に載せます。

この時にヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質が皮膚に作られます。これはコラーゲンを修復したり、紫外線のダメージを修復する効果があり、黒クマ、赤クマだけでなく茶クマにも有効です。

HSPは5分以上で作られ始め、6時間後にピークになります。

5分も経過すると蒸しタオルの温度が冷めますので、数分間を数セット程度行うとよいでしょう。

やけどには十分注意して下さい。

また、HSPは入浴や運動でも作られます。1日30分の運動を2週間続けるとHSPは増加します。ジョギングなどの30分の運動を週2回程度行うとよいです。110分程度の運動ではHSPは増加しないので注意が必要です。

入浴の場合、4042度で2030分入ると、2日後をピークにHSPが増加します。この入浴法は週に2回以上行うとよいです。入浴後1020分は体を冷やさないように保温することがポイントです。

・メイクで赤みを隠す

反対色のメイクにより赤みを緩和させることができます。

詳しくは「メイクだけでクマを解消!目の下のクマを消すメイクの方法とタイプ別おすすめ化粧品」をご覧ください。

男性でなかなか化粧品を買いづらいという方は、通販でコンシーラーを購入されるとよいかもしれません。

おすすめは、ナビジョン NAVISION スポッツカバー(N) です。

紫外線から肌を守りながら(SPF34・PA+++)、赤味・シミをしっかり隠すことができます。

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出典:NAVISION

2-3. 青クマ・紫クマの解消法

・睡眠をしっかりとり、疲労をため過ぎない

疲労は青クマ・紫クマの原因となります。

睡眠と休息をしっかりとるようにしましょう。最も健康的な1 日の睡眠時間は7 ~8時間であるということは全世界的に一致した見解です。また、短い睡眠時間や長い睡眠時間は総死亡や心血管疾患のリスクと関連しています。眠前のPCやスマホ、飲酒は睡眠を浅くさせるので注意が必要です。

・塩分をとり過ぎない

塩分を多くとるとむくみが生じます。

紫クマの原因となりますので、塩分は1日7~8g程度とし、極力控えましょう。

2-4. 茶クマの解消法

・目の下をこすらない

皮膚をこすると、炎症性色素沈着の原因となります。

これがある方は、こするのをやめるだけでも数ヶ月で改善します。

もしどうしてもかゆい時は、こすらずに冷やすようにするとがまんできます。

・紫外線防止

黒クマ(影クマ)と同様に紫外線がシミ、色素沈着の原因となります。

日焼け止めを塗ることが茶クマに効果的です。

3.目の下のクマ解消法を行う上での注意点

3-1.メイクを落とすときやタオルで拭く時には軽く載せるように/たたくようにする

クレンジングやタオルで拭く時、また日焼け止めなどを塗るときに横滑りすると、肝斑などのシミが悪化したりすることがあります。

軽く載せるように、あるいはたたくようにすると摩擦による炎症を最小限にできます。

特に利き手のほうの色が濃くなっている方はこの傾向があるかもしれません。

3-2.目の下に小ジワがある場合、ファンデーションの塗りすぎでかえって色が濃く見えることがある

目の下に小ジワがある方は、ファンデーションやコンシーラーの色素が密集することでかえって濃く見えることがあります。

また、乾燥すると表面にひび割れが生じたりすることでかえってクマが目立つこともあります。

乾燥による小ジワがある方は、保湿クリームを寝る前にしっかり塗ることで小ジワの改善を図ってみてください。

まとめ

目の下のクマの原因の多くは目の下の皮膚のたるみと目の下の脂肪(眼窩脂肪)の突出です。しかし他にも目の下のクマの原因は多くあります。意外にもそのベースには生活習慣が関与しています。目の下のクマがあるということは体の中に問題がないとはあながち言えません。目の下のクマを解消して、見た目だけではなく中から若々しくなると気分も変わってくると思います。ぜひ今回の記事でご紹介した解消法をお試し下さい。

参考文献

アンチ・エイジング医学 10(6): 864-870, 2014.
日本温泉気候物理医学会雑誌 77(3): 222-226, 2014
アンチ・エイジング医学 10(5): 727-733, 2014.
アンチ・エイジング医学 6(2): 194-199, 2010.

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