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感染対策に有効な栄養素とサプリメント

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感染症に有効とされる栄養素を知りたいですか?

ここでは、感染症に有効な栄養素について解説いたします。

ぜひ参考にしてみて下さい。

ビタミンA

ビタミンAは、気道および胃腸の上皮の形成に不可欠です。
ビタミンA欠乏症は、下痢、熱帯熱マラリア、はしかなどによる全体的な死亡率のリスクを高めます。

ビタミンE

ビタミンEは、活性酸素を除去する抗酸化物質です。
ビタミンEは、高齢者の免疫機能を改善し、上気道感染のリスク低下させることが示されています。

ビタミンEは、高齢者の上気道感染のリスク低下と関連しています。

ビタミンD

ビタミンD血中濃度が低いと気道感染症のリスク増加につながります。

気道感染症のリスクが大きい成人患者に対し、ビタミンD(4,000IE (IU)/日)を1年間投与した結果、気道感染症の予防効果がありました。
総数の減少と罹患までの時間が伸びたという結果が出ています。研究期間中に RTI が発症しない可能性が増加した。さら
に RTI の総数も減少し、最初の RTI までの時間も大幅に
延長された(P.Bergman ら、BMC Res Notes 8, 391 2015
Aug 30)。

ビタミンDのサプリメントは、結核に対して免疫力を高める可能性があります。
ビタミンDは、抗生物質が使われる前の時代にスイスで結核治療に使用されていました。
また、ロンドンで、ビタミンD欠乏症の人々に結核の高い発生率があったという研究があります。

亜鉛

亜鉛は、人間に不可欠な微量ミネラルでです。
様々な酵素やエネルギー代謝、タンパク質の合成と分解、DNAの合成、呼吸に必須です。
また、細胞膜の構造や免疫細胞おいて重要な役割を果たします。
亜鉛欠乏症は、好中球およびナチュラルキラー細胞の機能と補体活性などの免疫力を低下させます。
さらにTおよびBリンパ球の数が減ったり、抗体産生を抑制したりします。

亜鉛不足の乳幼児 に対し、グルコン酸亜鉛(10mg/日)を 60 日間摂取させた結果、急性下気道感染症の発症
リスク低下と発症後の回復期間の短縮が認められたという研究があります。

さらに、風邪の患者 45 名に対し、亜鉛 13.3mg 含有トローチを 2~3 時間おきに摂取させたところ、罹患期間、風症状の期間が短縮し、回復が早くみられたという研究もあります。

また、亜鉛不足だと、肝臓からのビタミンAの正常な放出が妨げられます。
臨床的には、成長遅延、吸収不良症候群、胎児の喪失、新生児死亡、先天性異常に関連しています。

結核、クローン病、下痢、肺炎患者では、亜鉛の血中濃度が低くなります。

鉄欠乏症は多くの方に見られます。

鉄欠乏は、細胞性免疫の障害と好中球作用の低下に関連します。
病気に対する体の防御力を低下させ、体と脳の機能を低下させます。

ただし、感染症に対する影響はまだ明確にされてはいません。

参考文献

Clinical Infectious Diseases, Volume 46, Issue 10, 15 May 2008

BMC Res Notes. 2019 Apr 3;12(1):203. doi: 10.1186/s13104-019-4218-z.

Clin Nutr, 32 (2), 193-9 Apr 2013

J Infect Dis. 2008 Mar 15;197(6):795-802.

 

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