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肝斑治療前に知っておくべきレーザートーニングの5つの副作用

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レーザートーングは、本来肝斑以外のシミの治療に用いるレーザーを弱く設定して、肝斑を治療するために使用するレーザーです。ダウンタイムがないことがほとんどなく治療できる特があります。12週間に1回の頻度で、治療回数計36回程度行うのが一般的です。

この記事を読まれている方の中には、レーザートーニングの副作用が心配な方も多いのではないでしょうか?

たしかにレーザートーニングは肝斑に一定の効果が期待できます。

実は正しい方法で行わなかった場合、悪化したり白斑などの副作用が起こったりすることもあります。

実際にはそれほど大きな副作用がある治療ではありません。

しかし、副作用を避けるためのポイントを事前に知っておけば、ある程度リスクを減らすこともできます。

この記事では、レーザートーニングの副作用のリスクを最小限にする知識について解説いたします。

この記事を読んでいただくことで後悔のない治療が受けられると思います。

なお、レーザートーニングの効果については「肝斑を撃退!レーザートーニングの効果を高める2つのポイント」を参考にしてください。

1.肝斑とは

表皮基底層でメラニン色素が多く生じる病態であり、成人以降、主に左右の頬に褐色・広範囲に発症する色素斑です。額や鼻下などにも生じることがあります。日焼け、乾燥、ストレスや不適切なスキンケアが悪化要因と考えられます。また、発症されるほとんどが女性であり、閉経後510年で自然軽快する例が多いことから、女性ホルモンの関係も考えられます。ただし、これらの因果関係は明らかではなく、例外もあります。

2. レーザートーニングの効果を発揮するメカニズム

肝斑に対して、レーザーを通常の出力で照射してしまうと、メラニン色素は破壊されるものの、肝心のメラノサイト(メラニンを形成する細胞)がレーザー照射の炎症で刺激され、結果メラニン色素が増加・悪化してしまいます。そこで、レーザートーニングでは、レーザーの照射を低出力にし、照射出力分布を均一(平坦化)にした設定で治療に用いることにより、穏やかにメラニン色素を破壊します。これにより周囲への炎症が広がらずに治療が可能となりました。

3. レーザートーニングの副作用と対処法

レーザートーニングの治療を行う際、起こりうる副作用を解説いたします。

3-1.紅斑、痛みを生じることがある

照射後、皮膚に発赤を伴い、多少ピリピリすることがあります。

対処法:10分程度、アイスパック等でクーリングします。それでも紅斑が残る場合は、ステロイドの外用剤を塗布していただくこともあります。

3-2.色素脱失

高出力での設定や、照射回数を高頻度で行った場合、色素脱失が発生することがあります。

対処法:脱色素斑を発見したらすぐに治療を中止することで、症状を軽減できることがあります。色素脱失が生じても3ヶ月以内に自然治癒する例も報告されています。また、肝斑の患者さまは照射前からすでに色素脱失が生じている場合もあり、特に頬骨の出ている部分には注意が必要になります。

脱色素斑のイメージ

3-3.湿疹を生じることがある

熱アレルギーによる反応で、湿疹を生じることがあります。

対処法:1週間ほど症状が継続することもありますが、自然に軽快することが多いです

3-4.皮膚の青色変化

金製剤・シオゾールを内服されたことがある方に生じる場合があります。

対処法:上記お薬を飲んでいる方にはレーザートーニングは受けられません。

3-5.肝斑が悪化することがある

未治療の肝斑への施術や照射の設定、照射手技が原因で起こることもあります。

対処法:内服薬や外用療法での肝斑治療を先に行うなど、医師に相談してみてください。

4.副作用を最小限にするためのポイント

レーザートーニング治療を行う前に、より安全に施術が受けられるよう、ぜひ参考にされてください。

4-1.画像診断で肌状態を確認する

レーザートーニングの照射回数が10回を超えてくると、白斑の発生するリスクが高くなります。UV像(画像診断器)を利用し、色素脱失を未然に防ぐことが大切です。

また、紫外線写真を用いることで、後天性真皮メラノサイトーシスの有無を確認することも可能です。

4-2.肌の状態によっては照射を控える

長期にわたって紫外線にさらされていた肌の場合、過度の色素沈着と、色素脱失をまだらに起こしていることがあります。この場合、メラノサイトの機能が落ちている可能性も考えられます。マイクロスコープなどで肌バリア機能の状態を確認し、肌が健康な状態になるまではレーザートーニング治療を控え、他の治療法を長めに行うことも副作用を最小限にするポイントです。

4-3.普段から肌への刺激を避ける

紫外線から肌を守りましょう。また、日焼けに限らず、普段のメイクなどの物理的な刺激に気をつけ、酸化ストレスを避けることも重要です。

4-4.身体の状態を確認する

光アレルギーは無いか、金製剤やピル服用の有無、日焼けの状態などを施術前に医師と確認します。また、照射前の皮膚に、化粧(特にラメ素材)が残在していないことも確認する必要があります。

まとめ

レーザートーニングは、肝斑に効果的で、ダウンタイムがほとんどない治療法です。しかし、色素脱失など注意しなければならない副作用もあります。ご心配な方は、まずは専門の医師に相談することをお勧めします。

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