グロースファクターによる治療は注射による痛みがあったり、クリニックによっては失敗の口コミがあったりして最近の美容医療では何をやっているのだろうかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか?また、グロースファクター美容液との違いについても気になりますよね?
グロースファクターは注射により皮膚のハリを出すことで、シワ・たるみを改善する治療です。しかし、実はグロースファクターによって肌が若返るだけではなく、今後の老化防止にもなるのです。
また、グロースファクターはヒアルロン酸やボトックス注射と異なり、繰り返しをほとんど必要としないために治療費が長いスパンでは安く済ます。お顔をきれいな状態で長く維持するためには、グロースファクターによる治療の正しい知識を理解する必要があります。
今回は、グロースファクターの治療法と症例写真、痛みや治療回数、治療が向いている方、リスク・副作用、成功するためのクリニックの選び方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.グロースファクターとは
- 2.グロースファクターとはこんな方にオススメ
- 3.グロースファクター注入療法による治療効果の実例
- 4.具体的な施術の流れ
- 5. グロースファクター注入療法のダウンタイム・リスクについて
- 6.最も気になるしこりのリスクについて
- 7.費用
- 8.施術を受ける前に押さえておくべき2つのこと
- 9.グロースファクターのリスクを最小限にするクリニックの選び方
- 10.施術後の注意事項
- 11.グロースファクターの効果を持続させるための方法
- 12.グロースファクターに関するよくあるご質問
- 12-1. グロースファクターの治療を行うのに適した季節はありますか?
- 12-2. グロースファクターでホクロは消せますか?
- 12-3.グロースファクターによる治療は細胞を消費してリバウンドなど悪影響がありますか?
- 12-4. グロースファクターの頬の治療後のイメージを事前に知ることはできますか?
- 12-5.グロースファクターによるシワ・たるみ治療は何歳くらいで受けたら良いですか?
- 12-6. 目の下にベビーコラーゲンが入っていますが、グロースファクターはできますか?
- 12-7. グロースファクター後、時間が経つと多少皮膚がたるんだりしてしまうのでしょうか?
- 12-8. グロースファクターを頬に打つと、頬が厚くなるのですか?
- 12-9. グロースファクターで窪みが増してしまうのでは?と不安です。
- 12-10.どこまで浸透するのか?と不安です。
- まとめ
1.グロースファクターとは
クリニックで行うグロースファクターは注射による治療で、顔のシワ・たるみを長期にわたり改善する効果があります。
1-1.グロースファクター注入療法のメカニズム
グロースファクターはどのように効果を発揮するのでしょうか?
顔のたるみ・老化の80%は、紫外線によりコラーゲンが減ることが原因です。
グロースファクターは、もともと体にある成分で、皮膚にあるコラーゲンを作るはたらきがある線維芽細胞などを活性化させたり増殖させたりすることで、注入後3~6ヶ月かけてご自身の皮膚のコラーゲンが注入したところに作られます。その結果、皮膚のハリが出て、顔のシワ・たるみが改善します。また、下がっていた皮膚が自然な位置にリフトアップしたりシワが目立たなくなるなどの若返り効果が期待できます。
治療後は、紫外線をどれくらい浴びるかなどにより加齢の速度は個人差がありますが、効果は少なくとも数年以上は持続するので、繰り返し打つ必要はほとんどありません。また、治療前より悪くなるなどのリバウンドはありません。
改善するまでの途中経過には多少個人差があります。数日後に水分が一旦引くことで元に戻ったように見える方やそれほど変わらない方もいます。
また最終結果が得られるまでの期間も1週間後くらいからかなりいい方もいれば、半年くらい経過を見ないと分からない方もいます。
1-2.他のシワ・たるみ治療との違いは?
顔のシワ・たるみ治療には、グロースファクター以外にもヒアルロン酸、ボトックス、糸によるリフト、レーザー・高周波などの器械による照射治療、フェイスリフト手術などいくつかの方法があります。
グロースファクターは、他のシワ・たるみ治療法と比較していくつかのメリットがあります。
例えば、ヒアルロン酸はシワ・たるみ治療に多く用いられますが、吸収されたり、しこりになる可能性があります。
ボトックスは筋肉の動きを麻痺させてシワを改善するもので、4~6ヶ月程度で効果がゼロになるので繰り返しの治療が必要です。
ベビーコラーゲンやヒアルロン酸などの注入療法は、体内で作られたものではないものを注入してボリュームアップを図るものです。ご自身で作られたものではない成分なので、体は異物と認識し、分解してしまうので、これらも効果は基本的には一過性なものになります。
脂肪注入は長期持続しますが、注入後多少吸収が起こリボリュームが減るので量の調整が難しく、また表面の肌質は変わらないため、笑ったときにシワが寄りやすいなどのデメリットがあります。
グロースファクター |
ヒアルロン酸 |
脂肪注入 |
|
形状 |
液体 |
半固体 |
固体 |
針の太さ |
極細 |
細め |
太い |
痛み・出血 |
わずかな痛み(塗麻酔・冷却)、針穴程度の内出血の可能性 |
軽度あり |
痛い・出血あり(色素沈着の可能性) |
腫れ |
ほとんどなし |
ほとんどなし |
腫れる |
しこり・固くなるか? |
使用する薬剤・注入方法によってはありえる |
可能性あり(低い。脂肪内にたまると残る) |
可能性あり(触ると固い)⇒マッサージ? |
量の調整 |
容易 |
容易だが吸収されて減っていく |
一部吸収されて定着、量の調整は難しい |
追加の容易さ |
容易 |
容易 |
困難(再手術) |
効果の持続性 |
加齢の影響がなければ半永久的 |
半年~1年 |
加齢の影響がなければ半永久的 |
肌質の改善 |
あり |
なし |
なし |
その他、高周波やレーザーによる照射治療がありますが、どの治療機器も基本的には繰り返しを必要とするものなので、1回で長期効果が期待できるグロースファクターよりはコストパフォーマンスがあまりよくありません。
グロースファクター |
高周波、レーザーetc |
|
繰り返しが必要か? |
ほとんど必要ない |
必要 |
全体的なたるみの改善効果 |
1回で目に見える効果 |
1回の効果はわずか(積み重ね必要) |
施術可能なクリニック |
比較的少ない |
全国多数 |
高周波やレーザーによる照射治療の詳細は、「顔のたるみを改善するレーザーなどによるオススメ照射治療3種類」をご覧下さい。
1-3.市販のグロースファクターの美容液は効果は出にくい・・・その理由は?
市販の美容液に含まれるグロースファクターの一種であるEGFも元々皮膚にあるたんぱく質(オリゴペプチド)です。
EGFは健康な肌を作るのに重要な役割を持っていますが、加齢とともに分泌量が減少していきます。
皮膚にはバリア機能があり、EGFのような大きなたんぱく質は通さないようになっています。
そのため、表面に塗るだけではほとんど入っていきません。
これは市販のグロースファクターの美容液が効果が出しにくい理由です。
2.グロースファクターとはこんな方にオススメ
ここでは、グロースファクターによる治療が向いている方の特徴について解説いたします。
2-1.顔のシワ・たるみを何とかしたい方
グロースファクターは皮膚のコラーゲンを増やすことでシワ・たるみを改善します。
1回の治療でも改善効果があります。
何十年も何もされてこなかった方でも大丈夫です。
また、皮膚のハリが出ることで、肌触りやメイクの乗りも良くなります。
では、たるみ治療には、 糸によるリフト治療とグロースファクターのどちらがお勧めでしょうか?
グロースファクターの方が広い範囲に応用がきき、しかも長期持続するのでおすすめです。
糸によるリフト治療は溶ける糸(または溶けない糸)でリフトアップさせる治療法です。
溶けた後もコラーゲンの繊維が残り効果はゼロにはならないものの、数年もすれば重力により皮膚が下がって効果が薄れます。
また、糸によるリフト治療は目の周りには向いていません。
そもそも糸によるリフト治療は糸を入れて物理的に引き上げているだけなので、皮膚そのものの若返りは一切起こっていません。
それでも糸によるリフト治療は口周りのたるみには威力を発揮します。
そのため、グロースファクターをまず行い、口周りにたるみが残った場合に糸で治療するという方針がお勧めです。
次に、高周波によるたるみ治療はどうでしょうか?
器械を使った治療は熱によるコラーゲン生成効果がありますが、法令線が消えるほどの効果はありません。
しかも継続が必要であるため、長期的にはそれなりに費用がかかります。
2-2.誰にも治療したことを気づかれたくない方
グロースファクターによる治療は即時的なものではなく、徐々に変化をもたらします
3~6カ月くらいかけてゆっくり改善していきますが、その結果も自然な印象です。
「内出血も出ず、周りに気付かれることがありませんでした。」とおっしゃる方も多いです。
顔そのものをいじるわけではないので、久しぶりに会った方でもあまり違和感を感じないと思います。
ヒアルロン酸や糸によるリフト治療などすぐに改善効果がある治療とは違い、ある日を境に顔の印象が変わるわけではないので、「あの人何かやった?」という印象を受けることはありません。
ただし、内出血によるダウンタイム(落ち着くまでの期間)は考慮する必要があります。
個人差がありますが、血が出やすいとか止まりにくい方は1週間から10日くらいを見ておいた方が無難です。
実際は、内出血はポツポツと針穴程度のことが大半で、メイクで隠せるくらいのものが多いです。
ただし、血が出やすい方、止まりにくい方は内出血が多少広がることもあります。
特に最初の24時間は安静に過ごしていただくことをお勧めします。
2-3.自然な仕上がりを目指したい方
グロースファクターは、紫外線や加齢の影響により減少したコラーゲンを元に増やす治療です。
元々のご自身の状態を目指すので、うまく治療すれば、自然な若返りが得られます。
2-4.長期的な予算を抑えたい方
法令線の治療はヒアルロン酸が主流で、多くのクリニックで行われています。
ヒアルロン酸注射は、シワに沿ってゼリー状のものを注射してシワを持ち上げる治療法です。
ヒアルロン酸は、半年~1年程度で溶けてなくなるので、繰り返しが必要です。
ヒアルロン酸は1回の治療で1~2ccで6~12万円程度かかります。
製剤や量などによって、またクリニックによって料金は異なります。
例えば、二子玉川美容外科クリニックのグロースファクター法令線の料金は178,000円です。
1回の治療で少なくとも数年以上は維持されます。 追加は半額以下の量に応じた格安料金で行っておりますが、実際に数年後などに追加される方は少ないです。
ヒアルロン酸は1年くらい経つと溶けてなくなるので、2年以上で考えるとグロースファクターの方が経済的負担が少なくて済みます。
ヒアルロン酸の1回の料金が6万円~12万円として、年に1回行うとすると、10年で60~120万円(平均90万円)かかります。 一方、グロースファクターは、10年間の治療費が178000円(1回の治療のみ)~267000(数年後に1回追加投与した場合)として、平均222500円かかります。
10年間の治療コストを比較したグラフです。
ヒアルロン酸よりグロースファクターの方が長期的には金銭的負担は少なくてすみます。
また、繰り返して治療する場合、痛みや内出血などのリスクや通院の手間も増えます。
2-5.目の下のクマを手術しないで治療したい方
なぜグロースファクターで目の下のクマ・くぼみ、シワが治るのでしょうか?
よくある勘違いで、「グロースファクターはくぼみを埋めるもの」というのがあります。
少なくとも、当院ではそういう用い方はしていません。
グロースファクターは、「皮膚のハリを出すもの」としてとらえています。
その原理は、皮膚のコラーゲンを増やすことによります。
もともと、上の図の矢印は筋肉の境目であり、段差があります。
若いときは、皮膚がピーンと張っているいるので、この段差は通常分かりません。
しかし、年々皮膚が薄くなると、皮膚が重力で下がってくることもあり、この段差が見えてきて、くぼみになります。
グロースファクターは、この窪みを埋めるように詰め物をするのではなく、「目の下領域」の皮膚のハリを取り戻す働きをします。
そのため、目の下の脂肪によるふくらみが少ない方は、手術しなくてもクマが気にならないレベルまで改善することも多いです。
したがって、ヒアルロン酸・脂肪注入のように詰め物をするような治療や糸で吊り上げるリフト治療とは原理が全く異なります。
実際に、デパートの化粧品売り場で定期的に計測を受けている方が、グロースファクターのシワ治療後に肌計測をされた時に、「キメの数値がかなり良くなっていますね」と言われたそうです。
小さいクマが出来ているのにある日気づいて、「ちょっと気になるけど、手術するほどではないし・・・」とそのままになっている方の相談が時々あります。 そういう方は、グロースファクターで一度治療してみることをお勧めします。 手術ではないので、ダウンタイムもほとんど気にならないレベルですので、比較的気軽にできます。 ヒアルロン酸よりも長期的に効果が持続します。
さらに皮膚のハリが出ることで、今後の目の下のクマの進行の予防にも役立ちます。
CASE1.
施術前・・・所見としては以下の通りです。
1.涙袋は少し不明瞭になりかけています。
2.目の下の脂肪によるふくらみは軽度あります。
3.その下にうっすらとくぼみがあります。(影クマ、黒クマ)
4.くぼみのところに多少シミがあります。(茶クマ)
施術直後・・・少し赤くなっているのは冷やしているためです。
よく見るとポツポツと注射の跡があります。
9ヵ月後・・・だいぶ目立たなくなりました。
涙袋も引き締まっていています。
CASE2.
施術前/1年6ヵ月後の比較
もともと涙袋は比較的はっきりしています。
脂肪の量は少な目です。
その下にはくぼみがあります。
皮膚のハリが出ることで、ふくらみはそのままですが、くぼみが改善しています。
施術前/1年6ヵ月後・・・斜めから見た状態です。
皮膚のハリが出るだけでも印象は改善しています。
CASE3.
施術前・・・脂肪は比較的少なめです。(右<左)
その下にくぼみがあります。
それぞれふくらみとくぼみの位置です。ふくらみは目の下の眼窩脂肪の突出によるものです。それは今回は取らずにくぼみだけ治療します。
2年4ヵ月後・・・凹凸が目立たなくなりました。
もちろん、笑っても違和感はありません。
2-6. 小ジワをピンポイントで治療したい方
グロースファクターは、コラーゲンを増やし皮膚のハリを出す効果があることを利用してちりめんジワ治療を行うことが可能です。
例えば、目の下の脂肪のふくらみに対して経結膜脱脂法を行う場合、術後小ジワがでるリスクは避けられません。
これは、膨らんでいる風船をしぼませるとシワシワになるのと同じ理由です。
経結膜脱脂法にグロースファクター注入療法を併用すると小ジワは最小限とは言え、もともと脂肪がかなりある方や、加齢・過剰な日焼けなどにより皮膚の弾力がない方は、脱脂後に小ジワが出やすい傾向があります。
もし術後小ジワが残っても、グロースファクターを追加することである程度修正可能です。
CASE1.
グロースファクターによる経結膜脱脂後の小ジワ修正例・・・小ジワが取れてきれいになっていますね。
CASE2.
グロースファクターによる小ジワ修正例・・・ピンポイントで小ジワを治療しています。
2-7.今後の老化を防止したい方
1度治療した部位は、若返りだけではなく、皮膚のハリが出ることで老化の予防にもなります。
一度増えたコラーゲンはそう簡単になくなるわけではありません。
これは、外からヒアルロン酸やコラーゲンを注入した場合と違います。(6~12か月で吸収されます)
例えば40歳くらいでグロースファクターをされた場合、数ヶ月前後で見た目の若返りが起き、その効果は数年以上は長期維持されます。
その後、10年たって周りの同年代の方と比較された場合、若返り効果が維持されているのに気づかれると思います。
グロースファクターの最終結果が出るのには3~6ヶ月かかります。
その後いい状態になれば、自然な老化は多少あったとしても、10年後くらいも比較的いい状態を維持されているはずです。
2-8.何度も繰り返して治療したくない方
ボトックスやヒアルロン酸は薬の効果がなくなったり、吸収されたりするため、それぞれ半年とか1年ごとに繰り返して治療しなければいい状態を維持できません。
元に戻るたびに繰り返し治療するのは費用や手間がかかりますよね?
グロースファクターはヒアルロン酸とは違い、ご自身のコラーゲンは時間とともに吸収されたりしないので、効果は一過性のものではありません。
紫外線防止などにより、一度改善した状態を維持されるように気を付けていただければ、長期にわたりいい状態を維持できます。
以前、10年後くらいの方を拝見しても、問題なくいい状態を維持されている方も多いです。
ただ、逆に言うと元に戻せないというデメリットと言えるかもしれません。
なお、目の下や法令線など、一度グロースファクターの施術を受けられた方々は数年後とかに意外と追加治療で来られていません。
数年後に別件(他の部位の相談など)で来られた方を拝見しても、いい状態を維持されていることが多いです。
ただし、10年単位では自然な老化による変化はあり得ます。
それよりも施術部位以外の老化(おもに紫外線が原因)が早く起こるために、数年後に何らかの追加される方もいます。
グロ-スファクターの効果は「少なくとも」数年は持ちます。
「少なくとも」と言う理由は、これまでグロ-スファクター後に3年以上経過して来られた方は少ないからです。
モニターの方でも半年後までの通院が基本です。 経結膜脱脂後は、モニターの方でなければ、基本的には通院は不要です。 時々、目の下の術後5年とか10年くらい経って、法令線のシワ治療などをご希望して来られる方がいらっしゃいます。 そういう方の目の下を拝見して、術後数ヶ月の写真と比較しても、ほとんど見劣りしません。
2-9.顔のシワ・たるみをもうあきらめていた方
グロースファクターではある程度の年齢の方でも自然な仕上がりが期待できます。
50代~60代以上の年齢の方で皮膚が薄いところにヒアルロン酸や脂肪注入を行うと、輪郭が透けて見えたり、凹凸が目立つことがあります。また、皮膚そのものは変わらないため、笑ったときにシワが寄りやすい特徴があります。
一方、グロースファクターは、うまくなじませることによりそのような方でも自然な感じに仕上げることも可能です。
50代の方でグロースファクターによるシワ・たるみ治療を受けられたから以下のような体験談を頂いたのでご紹介いたします。
50代女性 体験談1.
「いつも通っているエステティシャンの方から肌年齢がすごく若くなっていると言われました。」
これは加齢により減少したコラーゲンが若かった時の状態に戻ることで肌年齢が若返ったことによるものです。
顔全体のグロースファクターをされた治療後の実際の写真でも10歳くらい若返っている印象でした。
50代女性 体験談2.
「友人から『いつまでも変わらないね』と言われました。」
これは1年半くらい前に顔全体の治療を受けられた方がおっしゃっていました。
グロースファクターによる治療が半年程度かけて徐々に改善をもたらします。
その間に以前の印象を周りの方は忘れていくので、ご本人は若いころの状態にゆっくり変化しながら、一方周りの方は以前の印象を忘れていしまうので、「いつまでも変わらない」というイメージになるようです。
また、グロースファクターの効果が一過性ではなく、持続するために、1年半経っても「いつまでも変わらない」状態を維持できていると考えられます。
50代女性 体験談3.
「厚化粧がいらなくなりました。」
これはグロースファクター+メラフェードによる治療を受けられた方がおっしゃっていました。
グロースファクターによる美肌効果+メラフェードによる美肌・美白効果によるものです。
肌のハリが改善して、お化粧の乗りが良くなり、さらに地肌そのものの透明感も改善します。
写真で比較しても明らかに肌質がきれいになっていました。
・60代の方の治療例
元々比較的くっきりとなっています。法令線のみの施術を受けられました。
6ヵ月後・・・浅くなっていますね。この状態で長期維持されます。この方はその後追加に来られていません。
・70代の方の治療例
施術前・・・顔全体のグロースファクター注入療法を受けられました。
1年1ヵ月後・・・長期経過後もいい状態を維持されています。
・80代の方の治療例
施術前・・・顔全体を治療されました。
6ヵ月後・・・シワ・たるみが改善しています。
3.グロースファクター注入療法による治療効果の実例
・目の下のたるみ・クマ
施術前・・・目の下の脂肪によるふくらみがあり、ふくらみの下にはくぼみがあります。(影クマ、黒クマ)
3ヵ月後・・・目の下のクマ、くすみが改善しています。シミ治療も同時に受けられています。
・目の下のたるみ・クマ
施術前/1年1カ月後・・・凹凸感が良くなっています。
・目の下のたるみ・クマ
治療前・・・所見としては以下の通りです。
1.涙袋ははっきりとしています。
2.目の下の脂肪によるふくらみはありません。
3.その下にくぼみがあり、ハの字の状態になっています。(影クマ、黒クマ)
4.そのくぼみは、頬まで伸びており、ゴルゴ線となっています。
5.くぼみのところには多少シミがあります。(茶クマ)
10ヵ月後・・・このモニターの方は、目の下以外に頬のグロースファクターも受けられています。
くぼみが解消し、頬がリフトアップしています。
・上まぶたのくぼみ
施術前・・・くぼみがあり、疲れた印象です。
6ヶ月後・・・皮膚がピンと張った状態です。
きれいになりましたね。
・目の上のくぼみ+目の下のクマ
目の上のくぼみと目の下のクマを同時に治療されました。目の上はグロースファクターのみによる治療で、目の下は脱脂+グロースファクターによる治療です。
3ヵ月後・・・目の上下ともにすっきりした印象になっています。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線
施術前
①目の下のたるみ・クマ治療(経結膜脱脂+グロースファクター)
②頬・法令線のシワ・たるみ治療(頬・法令線のグロースファクター注入療法)
③シミ治療(メラフェード+レーザートーニング)
を受けられています。
1年後・・・クマ・シワ・たるみ・シミが改善しています。
・目の下、頬、法令線、マリオネットライン
施術前・・・比較的くっきりとゴルゴ線、法令線、マリオネットラインがあります。
9ヵ月後・・・ゴルゴ線も目立たなくなりました
法令線・マリオネットラインもきれいになっています。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線
施術前
①目の下のたるみ・クマ治療(経結膜脱脂+グロースファクター)、
②頬・法令線のグロースファクター注入療法、
③シミ治療(メラフェード)を
受けられています。
6カ月後・・・目の下のクマやシワ・たるみが改善しています。
術前・・・笑った状態での比較です。
6カ月後・・・笑っても違和感はありません。
また、笑った時のシワが浅くなっています。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線、口角のたるみ
術前・・・メイクありの状態です。
①目の下のたるみ・クマ治療(経結膜脱脂+グロースファクター)
②顔全体のたるみ治療(頬・口角のグロースファクター注入療法)
③シミ治療(メラフェード+レーザートーニング)
を受けられています。
8ヵ月後・・・肌のハリが出て、目の下のクマやシワ・たるみも目立たなくなりました。
シミ・くすみも良くなっています。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線
術前
①目の下のクマ治療(経結膜脱脂+グロースファクター)と
②たるみ治療(頬・法令線のグロースファクター治療)
を受けられました。
6カ月後・・・全体的に若返った印象です。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線、口角のたるみ
術前・・・目の下のたるみ・クマ治療(経結膜脱脂+グロースファクター)とグロースファクター(頬・法令線・口角)を受けられました。
6ヵ月後・・・きれいになっていますね。
グロースファクターによる顔全体のたるみ治療をされたモニターの方です。
・目の下のクマ、頬のたるみ、法令線、マリオネットライン
施術前・・・グロースファクター注入療法を受けられました。
3カ月後・・・全体的にリフトアップして若々しくなりました。
・眉間のシワ
施術前・・・眉間に力いっぱいシワを寄せた状態です。
6か月後・・・力を入れてもシワが寄りづらくなりました。
・眉間のシワ
施術前・・・眉間に力を入れた状態です。
3ヵ月後・・・シワが寄りにくくなっています。
・額のシワ
施術前・・・シワができています。
4ヵ月後・・・皮膚のコラーゲンが増え、きれいになっています。
・目の下の小ジワ
施術前
2年後・・・小ジワが改善しています。
4.具体的な施術の流れ
実際にグロースファクターの施術がどのように行われるか解説いたします。
4-1.カウンセリング
どこが気になるか、どのようになりたいかををまず医師に伝えます。
治療の内容やリスクについてしっかりと説明を受け、気になるところは質問しましょう。
グロースファクターは比較的気軽に受けられる治療ですが、できれば一度カウンセリングのみに来ていただくことをお勧めいたします。
手術にも共通して言えますが、一度説明を聞いていただき、じっくり考られた上で決断されるのが良いと思います。
可能であれば、他のクリニックでもカウンセリングを受けられて、納得の上で治療に臨まれることをお勧めいたします。
もし、頻回のご来院が難しい場合は、「当日施術ご希望」の旨をご予約時にお伝え下さい。
4-2.注射を打つ
まずメイクを落とします。
注射の前に麻酔クリームを塗ると注射の痛みが和らぎます。
20分程度経った後、麻酔クリームを落とし、消毒します。
氷で冷やしながら注射していくと痛みが抑えられます。
また、お薬自体も痛くない工夫をした上で、さらに握っていただくと痛みの感じ方が鈍くなるボールを持っていただくなどの工夫があります。
これだけ痛み対策を行えば、注射の針も非常に細いので、個人差はあると思いますが、あまり痛くないと思います。
グロースファクターのみによる目の下の治療では、コンタクトレンズは付けたままでも構いません。
これは、皮膚の外からグロースファクターを注射するだけの治療だからです。
ちなみに、経結膜脱脂では下まぶたを裏返して手術しますので、術前にコンタクトは外していただきます。
5. グロースファクター注入療法のダウンタイム・リスクについて
5-1.ダウンタイム・見た目が気になる期間
グロースファクターは注射による治療なので、ごくわずかな腫れや内出血がありえます。
・腫れ:1週間~数週間(注射による刺激と水分によるもの。むくみやすい体質かどうかにもよる。)
・内出血:1週間~10日くらい(メイクで隠せる程度の針穴くらの大きさのことが多いですがまれに多少広がることもあります。)
法令線のグロースファクター施術直後の状態です。
ポツポツと注射の跡がありますが、メイクで隠せることのできる程度のことが多いです。
広い範囲を行った場合、注射による刺激や注入した水分で多少むくんだりすることが多いですが、写真で見ても分らない程度のことが多いです。
5-2.グロースファクター注入療法で起こりうるリスク
・もの足りない可能性・部分的なくぼみ・・・グロースファクターが効果を出すまでの期間があるためです。6ヶ月以降に追加を考慮します。
・変化に乏しい可能性・・・元々たるみがあまりない方は写真上でも変化があまり見られないこともあります。
・特に凸の曲面で膨らんだ印象になる可能性・・・皮膚にハリが出ることで凸になる性質があります。場合により脂肪溶解注射、ステロイド注射で対処することなどもあります。したがって、頬骨がとがっている方に打ちすぎると、出っ張りすぎるようになることもあります。しかし逆にこの性質により、頬がリフトアップしたり、額など凸の部位では骨ばった状態からふっくらした印象になることもあります。
CASE1.
額の施術前と4ヵ月後・・・ふっくらとした印象になっています。
CASE2.
正面:施術前(当院来院時)/4ヵ月後/8ヵ月後
斜め:施術前(当院来院時)/4ヵ月後/8ヵ月後
この方は、以前他院にて経結膜脱脂術後にグロースファクター注入療法を数回受けられたとのことです。その後、ヒアルロン酸やベビーコラーゲン注入による修正を試みられましたが、当院でのさらなる修正治療を希望され来院されました。左の写真が当院来院時のものです。左目の下には脂肪の取り残しがあり、皮膚は薄くなっている状態です。当院でグロースファクターによる修正治療を受けられました。真ん中の写真が4ヵ月後です。左目の下に微妙な凹凸感が出ています。グロースファクターの追加と脂肪溶解注射を併用して微修正しました。右の写真は8ヵ月後ですが、凹凸がなじんできれいになっています。
・足りないところと足りているところの差が出る可能性(段差を触れるなど)・・・特に額のように後面が固いところでは過不足の差が凹凸や段差、場合により膨らみとして他の部位と比較して感じやすいこともあります。また、特に肌の色が濃い方ではその段差が光の加減によっては見えやすいこともあります。
・何年も膨らみ続ける・・・一部のクリニックではそのような報告があるようです
・感染・・・液体による治療なのでまず起こりませんが、可能性としてはゼロではないかもしれません。万が一感染がおこった場合の治療法としては抗生剤などがあります。
・アレルギー・・・当院では、敏感肌の方で湿疹のようなものが1日だけ出た方が1例のみこれまでありました。
・特に深いシワ・くぼみの場合、複数回の注入が必要になる可能性・・・追加をする場合は可能であれば6ヶ月程度は待っていただきます。
・違和感・軽い痛みが出る可能性・・・当院では、特に最初の1週間~数週間、顔全体をされた方で数例ありました。
6.最も気になるしこりのリスクについて
グロースファクターを受ける上で、しこりになるリスクが一番気になりますよね
クリニックによっては使う薬剤、濃度設定、配合、注射方法が異なり、これらのうちいずれか一つでも不適切な場合、膨らみすぎたり、凹凸、しこりが出たりする可能性があります。
特にPRPや脂肪注入と混ぜて投与した場合、しこりや肉芽形成のはリスク多くなると言われています。
しかし、グロースファクターは適切な治療を行いさえすれば、良い結果を長期にわたり出すことも可能です。
リスクをゼロにすることは理屈上難しいですが、クリニックの経験値と技術があれば限りなくゼロにできると考えます。
そこまで心配するリスクではないと考えます。
例えば、二子玉川美容外科クリニックの事例ではこれまでしこりになったケースはありませんでした。
7.費用
グロースファクターは自由診療であるため、クリニックによって費用が異なります。1回の治療費の目安は各部位で4万円~18万円前後です。
複数回の治療が前提になっているかどうか、麻酔料金が込みかどうかでも料金が変わってきますので、事前に相談しましょう。
また、追加料金がどれくらいかかるかも長期的な治療費を左右します。
複数回の治療がほとんど必要なく、追加料金が安い場合は、ヒアルロン酸やボトックスよりも長いスパンでは安く済むこともあります。
また、料金が安すぎる場合はどこかで手を抜かなくてはならないので、慎重にクリニックを選ぶ必要があります。
8.施術を受ける前に押さえておくべき2つのこと
治療のプランを立てる上で、事前に知っておいた方がよいことについてご紹介いたします。
8-1.効果が現れる前まで時間がかかる
3~6カ月で最終結果がでます。早ければ1週間後から効果を実感される方もいらっしゃいます。
最初はハリが出てきたり、肌触りがよくなったりという実感が多いです。
中には2,3日後に一度ボリュームが施術直後より減ったように見えることがあります。
これは、注射時の水分が一旦抜けるためです。
一度改善したところは長期持続しますが、紫外線などの影響により自然な老化はおこってきます。
1ヶ月くらいでは効果はまだまだだったりすることもあります。
半年くらい様子を見る覚悟が必要です。
8-2. 複数の部位のグロースファクターを受ける場合、同日にまとめて行ったほうが多少バランスが取りやすい
グロースファクターで「顔全体」行う場合は、目の下・頬(ゴルゴ線)・法令線・口角(マリオネットライン)というような区部で行ったりします。
これで下まぶたから下の全範囲をカバーできます。
分け方はクリニックによって異なりますので、事前に医師に確認して下さい。
目の下は、ふくらみが多い場合は、脱脂+グロースファクターで治療することもあります。
治療部位が1ヶ所のみの治療でしたら、効果は当然その部位だけに限定されます。
しかし、皮膚は1枚でつながっているので、隣接した部位同士がお互いに綱引きのように引き合うことで、相乗効果を発揮できます。
もし複数の部位のグロースファクターを受けられる場合、日を改めて分けて行っても同様の効果が出せますが、同日にまとめて行ったほうが多少バランスが取りやすいです。
9.グロースファクターのリスクを最小限にするクリニックの選び方
どこのクリニックでグロースファクター治療を受けるにしても失敗したくはないですよね?
ここでは、グロースファクターの治療のリスクを最小限にする方法について解説いたします。
9-1.症例写真が多い
症例数が多いところを選ぶと良いです。ご自分に似たタイプの症例写真があれば、うまくいく確率も高くなるでしょう。その他、同じような悩みを持った方の体験談も参考になります。
ところで、症例写真を正確に見るにはどうすればよいでしょうか?
1. 複数の方向から立体的に見る
症例写真は正面だけでなく、斜めからも見たほうが、3次元的な正確な仕上がりを確認しやすくなります。
斜め方向からも見ることで、正面像でくぼみのように見えるところが実際はシミか本当にくぼみかどうかも分りやすくなります。
また、笑ったりした状態も把握した方がよいです。
ヒアルロン酸や脂肪注入などの注入系の治療の中には、笑ったときに注入物の輪郭が浮き出たりすることがあります。
それに、中に詰め物をしても皮膚表面は薄いままなので、微妙なくぼみ感が残ったり、笑ったときにシワが出やすいこともあります。
元々ふくらみとくぼみによる黒クマ(影クマ)の方です。多少赤みもあります。
他院で脱脂+脂肪注入を受けられ、当院にグロースファクターによる修正のため来院されました。
左目の下に微妙なくぼみが残っていますが、これは脂肪が吸収されたためと考えられます。
斜めから見た状態です。くぼみの立体的イメージが付きます。
笑った状態です。注入した脂肪が浮き出ることで凹凸が多少出ています。
逆にまつ毛の直下は皮膚が薄いままなのでくぼんだ印象です。
当院でも以前は脂肪注入を行っていましたが、グロースファクターの方が仕上がりが自然であるため、現在は行っておりません。
もちろん、グロースファクターもうまく行わないと微妙な凹凸が出る可能性は全くゼロというわけではありません。
しかし、脂肪注入は薄いところに固体を入れる治療であるため、特に目の下ではこのようになることが時々見られます。
そのため、多くのクリニックで脂肪注入の症例写真の笑った状態はあまり掲載されていないのではと考えます。
2. 治療前後で同じ撮影条件か確認する
症例写真において治療前後の撮影条件が同じであることも重要です。
例えば、笑ったりすることで頬が高くなったり、口角が引き上がったりします。
特に筋肉の力加減で頬は簡単にリフトアップするので、力を完全に抜いた状態で比較して初めて治療前後が正確に評価できます。
その他、カメラのアングルが上下することでも違いが出ます。
少し上からのアングルになるとフェイスラインが引き締まったように見えます。
これは写真を撮るときにアゴを引くと小顔になるのと同じ原理です。
この点について撮影条件が同じかどうかを判断するには、鼻の穴を見るとよいです。
上下方向のアングルの変化により鼻の穴の見え方も変化します。
また明るさを上げるとシワが浅くなったりします。
明るさに関しては、鼻の下や首の下などの影を見比べることが、違いを判別するための参考になります。
9-2.他院の修正も行っている
他院の修正を行っているクリニックは、当然自分のクリニックの修正も可能であることが多いです。万が一の場合に修正もしてくれるところを選びましょう。
9-3.施術前にシミュレーションをしてくれる
コンピュータ上で仕上がりのイメージを出してもらうと、最終結果に対して違和感が少なくなります。事前に仕上がりのイメージを持っておいたほうがよいです。これを行わない場合、客観的に良くなったとしても鏡で見た時に「こんなはずじゃなかった」と違和感を持つ可能性もあります。
10-4.他の治療法についても提案してくれる・・・シワ・たるみには様々な治療法があります。予算なども含めて様々な治療法を検討してくれるクリニックを選びましょう。
9-4.PRPと混ぜたものはしこりの原因となりやすい
PRPはご自分の血液を取って加工したものを注射する治療法です。
PRPとグロースファクターを混ぜたものはしこりの原因となることが多いと言われています。
10.施術後の注意事項
グロースファクター注射後の注意事項はクリニックにより多少異なることもあるので、医師に確認して下さい。
・お酒・運動はできれば1週間くらい控えた方がよいです。内出血や腫れの原因となることがあるためです。
・注入部位のマッサージは1ヶ月間控えてください。注射した水分が移動することを防ぐためです。
・メイクは1hr後から可能です。
・追加は6ヵ月後以降に考慮します。これはグロースファクターの効果が出てくるのに時間がかかる方もいるためです。
・特に何もなければ通院は必要ありませんが、来られた場合は施術前後を比較してお見せいたします。
・何かあれば、お電話やメールですぐ対応いたします。
・特に3日間できるだけ無表情で過ごして下さい。これは特に法令線や額の場合、あまり動かしすぎると水分が型崩れすることがあり、シワが残ることがあるためです。
・グロースファクター後に脱脂をされる場合は6ヶ月くらい空けて下さい。これはグロースファクターの効果が完全に出てから、脱脂をした方がよいためです。脱脂後にくぼみやたるみが出た場合は、グロースファクターを併用することもあります。
・グロースファクター後にヒアルロン酸、PRPなどの注入治療は6ヶ月は避けて下さい。ボトックスは問題ありません。
・フォトフェイシャルなどの照射系治療はグロースファクター後1ヵ月経てば可能です。
11.グロースファクターの効果を持続させるための方法
11-1.日焼け止めを毎日塗る
紫外線は皮膚のコラーゲンを壊す効果があり、シワ・たるみを作ります。
SPFは20~30程度のもので十分ですので、日中は屋内でも日焼け止めを塗ったほうが長期的な予防になります。
11-2.糖質を控える
糖質による皮膚などのたんぱく質のダメージは糖化ストレスと呼ばれます。実はGI値(グリセミックインデックス)の高い食品を避け、食事のとり方を工夫するだけでも長期的には老化のスピードを抑えることがある程度できます。これを知っているか知らないかでは10年後に大きな差がでます。
詳しくは「【低GI値食材一覧】低GI値の食生活を行うための8つの注意点」をご覧下さい。
11-3.トレチノイン+ハイドロキノンによる治療を併用する
トレチノインは皮膚の代謝を高め、皮膚のハリを出したり、小ジワを改善する効果がある塗り薬です。
ハイドロキノンはメラニンの生成を抑える塗り薬です。
ともに1日1回塗るだけで比較的気軽に治療できます。
トレチノインとハイドロキノンの両方が入っている製品にメラフェードというものがあります。
3ヶ月程度塗り続けると写真でも違いが分るくらいの結果が出ることが多いです。
グロースファクター治療後にメラフェードを併用すると相乗効果を生みます。
施術前・・・シワ・たるみ・肌のくすみがある状態です。
顔全体のグロースファクターを受けられました。
1ヵ月後・・・シワ・たるみがだいぶ改善しています。
この時点で、メラフェードによるくすみ治療をご自宅で開始されました。
6ヵ月後・・・くすみも取れ、シワもさらに浅くなったように見えます。
メラフェードは肌の弾力を回復する作用もあるので、触った感じがカサカサの感じからもっちりとした感触に変わってきます。
12.グロースファクターに関するよくあるご質問
12-1. グロースファクターの治療を行うのに適した季節はありますか?
グロースファクターを行うのに特に適している季節、適していない季節というのはありません。
夏に治療を受けて、汗をかいたりしたとしても特に仕上がりに悪影響はありません。
12-2. グロースファクターでホクロは消せますか?
あいにく、グロースファクターでホクロは消せません。
ホクロの治療は、主にメスで切除するか炭酸ガスレーザーで焼き切るかのどちらかになります。
12-3.グロースファクターによる治療は細胞を消費してリバウンドなど悪影響がありますか?
当院のグロースファクターの治療を受けられた方の中には、数年後に他の部位への治療などで来られる方もいらっしゃいます。
そういった方々の施術部位を、半年後の状態などと比較しても、一度治療した部位はいい状態を保っていることが多いです。
むしろ施術していない他の部位が、数年の歳月の分、明らかに老化してたるみが生じていることが多いくらいです。
実際は、少なくとも当院の結果では、細胞を消費して余計に老け込むようなことは起こっていません。
もし細胞が老化するなら、その後のコラーゲン産生ができず、急速にその部分が老化し、シワ・たるみが増えるのが確認できるはずだからです。
しかし、実際はリバウンドのようなことは起こっていません。
それどころか、むしろ他の部位よりもいい状態を長期維持さています。
事実、目の下や法令線など、一度施術を受けられた方は意外とグロースファクターの追加のために来られていません。
もしリバウンドや細胞の浪費がおこるなら、グロースファクター施術後の方が続々と当院に追加のために来られてもおかしくないですが、そのようなことはありません。
数年後の長期経過例のお写真の例でも分かるように、ほとんどいい状態を維持されています。
ただし、10年単位では施術部位も老化がおこることがありえます。
皮膚の老化の原因は主に紫外線です。
施術した部位、それ以外の部位に関わらず、紫外線防止がその後の経過に大きく影響します。
12-4. グロースファクターの頬の治療後のイメージを事前に知ることはできますか?
グロースファクターによる「頬」の治療を行うと、ゴルゴ線が改善したり、頬がリフトアップするような変化が起こります。
これは、紫外線などの影響により薄く伸びた皮膚が普段は重力で下がっており、グロースファクターで皮膚のハリを出すことで支えができるからです。
その状態をシミュレーションする方法としては、手鏡を持って天井を向くという方法があります。
なお、脂肪が多めの方はグロースファクターを打っても変化が乏しいことがあります。
それは、脂肪で皮膚が引き延ばされているからです。
ただし、そういった方が頬のグロースファクターを受けた場合、将来脂肪が減った時にたるまないような予防効果が得られます。
頬のグロースファクターの治療例です。
CASE1.
治療前・・・頬が下がっている状態です。下がった頬は法令線の原因となります。
グロースファクター10ヵ月後・・・リフトアップして頬が高くなりました。若々しい印象です。
同時に法令線、口角も治療しています。
CASE2.
施術前・・・頬が下がって、平らになっています。
1年半後・・・ふわっとした隆起ができてます。
自然な仕上がりです。
12-5.グロースファクターによるシワ・たるみ治療は何歳くらいで受けたら良いですか?
これまで20代から80代までの幅広い年齢の方が受けられていますが、「気になった時に」受けられるとよいでうs。
シワ・たるみが出る年齢は、遺伝や生活習慣(紫外線、喫煙、食事、ストレスなど)により個人差が大きいです。
皮膚の老化のほとんどは外的要因、つまり紫外線によると言われています。
そのため年齢が上がるほど老化によるコラーゲンの減少、つまり皮膚のたるみが顕著であると言えます。
もちろん内的要因、つまり皮膚のコラーゲンの生産能力が年々低下することも皮膚の老化に関わっています。
くっきりとできたシワを放置しすぎると、折れ癖がついてしまい、グロースファクターによる治療後も多少跡が残ることがあります。
そういう意味では、治療のタイミングとしてはコラーゲン減少が比較的目立ってくると言われる40代くらいがよいのかもしれません。
12-6. 目の下にベビーコラーゲンが入っていますが、グロースファクターはできますか?
目の下にベビーコラーゲンが入っている場合は、吸収されるまで待っていただいた方が良いです。
完全に吸収されてからグロースファクターをされることをお勧めいたします。
それは正確に注入部位を判断できないからです。
なお、ヒアルロン酸は溶かす注射がありますが、コラーゲンにはありません。
したがって、コラーゲンが入っている場合は時間をかけて自然に溶けるのを待つしかありません。
12-7. グロースファクター後、時間が経つと多少皮膚がたるんだりしてしまうのでしょうか?
グロースファクターは、少なくとも数年では見た目は変わりません。
ただし10年単位では、自然な老化による変化により多少皮膚のたるみが生じることはあり得ます。 また、リバウンドのようなことはありません。
ヒアルロン酸などのように吸収されるようなものではなく、ご自身のコラーゲンを増やすものなので、繰り返して打つ必要はありません。
長期経過の例です。
CASE1.
目の下の脱脂+グロースファクター(施術前/6カ月後/1年後/2年3カ月後)・・・いい状態が長期維持されています。(目の下の術後に法令線・ゴルゴ線治療あり)
CASE2.
法令線グロースファクター(施術前/1年後/2年後)・・・グロースファクターの効果は維持されています。
12-8. グロースファクターを頬に打つと、頬が厚くなるのですか?
歳とともに頬が低くなるのはなぜでしょうか?
それは、主に皮膚は徐々に伸びてきて、皮膚自身の重みで下に下がるためです。
皮膚が薄くなるということは、皮膚のコラーゲンが減っているということです。
下がった皮膚が下の方に落ちると、溜まったところにはシワができます。
グロースファクター注入療法でたるみが改善する理由は、皮膚のコラーゲンが回復し、ハリを取り戻すためです。
これは、糸によるリフト(引き上げ治療)と大きく違う点で、本来の皮膚の弾力を取り戻すというのがポイントです。
グロースファクター注入療法のモニターの方です。
施術前/2か月後・・・低くなった頬が厚くなった印象があります。
これは下がってシワシワになった頬が上がったためです。
実際に触ると、以前は薄かった皮膚が、ハリを取り戻しているのが実感できます。
12-9. グロースファクターで窪みが増してしまうのでは?と不安です。
くぼみに関しては、良くなることはあっても、打つことで悪くなることもありません。
薄くなった部分・弱くなった部分をきちんと見極めて適切な薬剤と投与量を間違えなければ、しこりになったり膨らみすぎるリスクは限りなく減らせます。
適切な投与をすれば、実際、腕に多少盛り上がるくらい注射してもしこりになったり膨らみすぎたりはしません。
12-10.どこまで浸透するのか?と不安です。
当院では注射したものが思わぬ部位に浸透しすぎるということは、これまでの経験上ありません。 効果を発揮できるのは、注射した範囲のみです。 逆に言うと、当たり前ですが、注射していない部位には効果はありません。 グロースファクターは液体の状態で注射するので、投与量によっては1cm程度周囲に拡散します。
この広がり方は、注射の方法によって調整可能なので、小ジワをピンポイントで治療するようなことも可能です。
また、ヒアルロン酸などのように1か所に固まらないため、仕上がりもスムーズで、グロースファクターを注射後、数ヶ月後施術部位を触ってもどこに入っている分らないくらいになります。
ただし、これらは当然施術方法や薬剤によって異なってくるものなので、担当医師に確認してみましょう。
まとめ
若返り治療に完全無欠な魔法のような方法はありません。
しかし、グロースファクターではこれまでになかった自然かつはっきりした効果を出せることも多く、しかもその効果を長期維持させることも可能です。
注射なので内出血のリスクはありますが、痛みを抑えて行えば比較的気楽に受けられ、日常生活への支障はほとんどありません。
誰にも気づかれずにちょっとだけ若返ると気分まで若返ります。