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経結膜脱脂法とは|手術前に必ず知っておくべき10の知識

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目の下のたるみ・クマがなかなか治らずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?目の下のたるみ・クマがあると疲れて見えたり、元気がない印象を与えたりすることがあります。

目の下のたるみ・クマ治療の原因はほとんどが目の下の脂肪(眼窩脂肪)が飛び出してくることと、皮膚のたるみにより目の下にくぼみができることです。目の下クマの種類には、色で分けると、黒・赤・茶・青(紫)があります。このうち、経結膜脱脂法(下眼瞼脱脂術)が有効なのは黒クマ(影クマ)・赤クマです。

目の下のふくらみを取る経結膜脱脂法は比較的簡単な手術なので、多くの医療機関で行っていますが、きれいに仕上げしないと凹凸が残ったりすることもあります。また、実は経結膜脱脂法は最初でしっかり取らないと再手術では癒着で痛みを感じやすかったり、1回目よりも内出血や取り残しのリスクが上がったりするので、特に最初の手術が大切です。

今回は経結膜脱脂法で成功するために、また失敗しないために知っておくべきポイントをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

目次

1.目の下のクマの種類を自分で見分ける方法

目の下のクマは、俗に見た目の色で黒クマ(影クマ)、赤クマ、青クマ(紫クマ)、茶クマに分けられます。

ここではご自分でクマのタイプを見分ける方法をご紹介します。

1-1.黒クマ(影クマ)

dark-cicle-black-type

目の下のクマで頻度的に最も多いのが、この黒クマ(影クマ)です。

黒クマ(影クマ)は、目の下に陰影ができるために生じます。

その原因は、

・目の下のふくらみ(目の下の脂肪の突出)

・くぼみ(皮膚のたるみにより眼輪筋の下の縁が透けて見える)

により生じた凹凸(おうとつ)です。

dark-circle-anatomy

この位置にふくらみとくぼみが生じます。

目の下のふくらみは、目の下の「眼窩脂肪」(図の矢印)が飛び出してくることで起こります。

baggy-eyelid-fat

眼窩脂肪は眼球と骨と間にあり、クッションの役割をしてきます。

その脂肪を包んでいる膜がゆるんでくると目の下にふくらみが生じます。

また、眼窩脂肪の堤防となる頬の骨の角度・高さによっても飛び出しやすいかどうかが異なります。

concavity-under-the-eyes

くぼみは上の図の矢印の位置に生じます。

目の周りにある眼輪筋の下の縁には元々段差があります。

この筋肉の上に乗っている皮膚が薄くなると、段差が透けて見えます。

ハの字状あるいはU字状ににくぼみが生じます。

このように、ふくらみとくぼみが陰影(黒クマ・影クマ)の原因となります。

ところで、目の下の脂肪を包んでいる膜は年々ゆるんでくるため、目の下のふくらみは、放置すると年々進行します。

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目の下の脂肪が①⇒②⇒③と、1段階上がるのに平均して約10年かかります。

各段階の特徴を見ていきます。

・脂肪の突出が軽度(上記の)の段階

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上記①の段階では、ふくらみは軽度です。

涙袋は保たれていて、目の下のくぼみもぼんやりとしていることが多いです。

目の下のたるみ・クマとしては「軽度」の状態です。

  ・脂肪の突出が中等度(上記の)の段階

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上記②は、目の下のふくらみ+くぼみがはっきり分かる段階です。

目の下の脂肪の圧力が上がり、眼輪筋が透けて見えることで、赤~青紫色に見えることもあります。

脂肪の量が増えると涙袋が埋もれてくるため、涙袋と目の下のふくらみの境目が不明瞭になっていることもあります。目の下のたるみ・クマとしては「中等度」です。

 ・脂肪の突出が重度(上記の)の段階

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上記③の段階ではさらに進行しています。

ふくらみがはっきりと目立つ状態です。

目の下のたるみ・クマとしては「重度」の状態です。

 黒クマ(影クマ)の見分け方

ご自分の目の下のクマが黒(影)クマかどうかを判別する方法をご紹介します。

まず、鏡を持って上を見てみましょう。

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目の下の脂肪は「動く脂肪」なので、上を見た時に後ろに下がります。

そうするとふくらみが軽減します。

上を向いて改善したように見えるなら黒クマと判断できます。

ただし目の下の脂肪が多かったり、眼輪筋が厚い場合は上を向いても完全にふくらみが消えないことがあります。

1-2.赤クマ

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赤クマの原因は、皮膚の深部にある筋肉(眼輪筋)が透けて見えるためです。

透けやすくなる理由は、2つあります。

①目の下の皮膚が薄くなっていることと、②目の下の脂肪が筋肉を圧迫していることが原因です。

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目の下の断面図です。目の下の脂肪(矢印)が前に飛び出してくると・・・

経結膜脱脂法1-眼窩脂肪が眼輪筋を圧迫

その手前にある眼輪筋を圧迫し、表面から見ると、眼輪筋の色が赤く透けて見えます。

同時に、皮膚も薄く引き伸ばされ、余計に透けて見えやすくなります。

この赤みは、経結膜脱脂法により脂肪の圧迫を解除することで改善します。

 ・赤クマの見分け方

見た目で赤ければ赤クマと考えて問題ありません。

赤クマの方は、目の下の脂肪の圧力が高まるくらい飛び出す力が蓄積されていると考えられます。

氷で冷やしてみると、赤クマの方は色味が一時的に引くことが確認できます。

1-3.青クマ・紫クマ

経結膜脱脂法2-青クマの例

青クマとは、目の下の静脈が透けて見えている状態です。

経結膜脱脂法3-青クマ

青クマの1例(青クマ+黒クマ)・・・矢印のところで静脈の色が透けて見えています。

うっ血の程度によって青から紫など色調が変わります。

疲労あるいは慢性消耗性疾患により目の下の皮下脂肪が薄くなり血管が透けて見えやすくなります。

疲労度によって色が増強するのが特徴です。

その他、目の周囲にむくみが出た場合に紫色に見えることがあります。

この場合、日によって範囲や色調の強さが異なったりする特徴があります。

「上まぶた」の内側付近も下まぶたと同様の青~紫の色を示しているようなら、青クマ・紫クマと判断できます。

 ・青クマ・紫クマの見分け方

「上まぶた」の内側付近も下まぶたと同様の青~紫の色を示しているようなら、青クマ・紫クマと判断できます。

また、顔を正面を向いた状態で目だけ上に向けて下さい。

目の下の脂肪による影クマの場合は脂肪がさらに突出しますが、むくみによる紫クマの場合は目を上に向けても変化はありません。

1-4.茶クマ

経結膜脱脂法4-(小ジワ、色素沈着による茶クマ)

茶クマの1例(茶クマ+黒クマ)・・・目の下にシミ・色素沈着があると、視覚的に「クマ」のように見えます。

目の下に凹凸がある方(黒クマ・影クマ)では、シミ(茶クマ)が混在していることも多いです。

経結膜脱脂法5-茶クマが出来やすい場所を点線で示した図

一般的に、小ジワが寄ると、色素が密集してより目の下の色が濃く見えます。

また、アトピー性皮膚炎などにより目をこする習慣があると炎症性色素沈着がおこりやすくなります。

さらに、こすることで角質が壊れ、保水力が低下することで皮膚が乾燥し、小ジワが寄りやすくなります。メラニンが小ジワの影響で密集すると、さらにクマがひどくなったように見えます。

クマの見分け方

目の下の凹凸により影クマ(黒クマ)がある場合、混在している茶クマの存在はわかりづらいことがあります。

そこで、このように皮膚を引っ張って凹凸をなくしてみてください。

経結膜脱脂法7-茶クマ判定の方法を示したイラスト

平らになった状態で茶色い色素(シミ・炎症性色素色素沈着)がある場合、茶クマであると言えます。

その他、斜めから写真を撮ると分りやすいことがあります。

経結膜脱脂法8-斜めから見るとシミあり

正面から見た状態では、目の下にくぼみがあるように見えます。 

しかし、斜めから見ると、実際は凹凸はほとんどなく、シミが原因の錯覚だったということに気づきます。

目の下のクマの判別法については、「いつも疲れて見える30~40代の方に朗報!目の下のクマの種類の見分け方と自分でできる解消法」を参考にして下さい。

2.経結膜脱脂法が向いている方・向いていない方

目の下のクマにはいくつかの種類があります。

その種類によっては、経結膜脱脂法が適しているかどうかが異なります。

2-1.経結膜脱脂法が向いている目の下のクマ

黒クマ(影クマ)または赤クマのある方が向いています。

治療前後の実例です。

経結膜脱脂法9-黒クマ+赤クマの術前

術前・・・黒クマ+赤クマがあります。

経結膜脱脂法10-黒クマ+赤クマの術後

術後6か月・・・凹凸による影と赤みが改善しています。

経結膜脱脂法11-黒クマ+赤クマの術前、術後1ヶ月

術前/1ヶ月後・・・経結膜脱脂+グロースファクターを行っています。赤クマは改善しています。シミ治療は行っていないため、シミはそのままです。

2-2. 経結膜脱脂法が向いていない目の下のクマ

青クマ、茶クマは経結膜脱脂法は向いていません。

青クマの解消法としては、グロースファクターにより皮膚を厚くすることにより皮膚を透けて見えづらくする方法があります。

茶クマの解消法には、レーザーや光治療による治療、トレチノイン+ハイドロキノンといった塗り薬による治療法があります。

3.経結膜脱脂法について

経結膜脱脂法を正しい方法で行うと、目の下のたるみ・クマが改善します。

ここでは経結膜脱脂法について解説いたします。

3-1. 経結膜脱脂法での切除部位

経結膜脱脂法では、まぶたの裏側から目の下の脂肪を取ります。

経結膜脱脂法12-赤線で囲まれた脂肪を取ると目の下がきれいになるという説明

赤線で囲まれた部分の脂肪を取ると、目の下のふくらみはきれいになります。

青い矢印で示すまぶたの裏側からの進入経路が最短距離です。まぶたの裏の結膜を約1cmほど切開して、飛び出している余分な分だけ脂肪を取ります。

まぶたの裏側から取る理由は以下の通りです。

元々、目の下の脂肪を取る手術は皮膚を切開して行う方法が主流でした。

しかし腫れや内出血のリスクが少ないことや皮膚を切るとキズ跡が一定期間目立つため、経結膜脱脂法の方が現在主流となっています。

3-2.経結膜脱脂法の手順

経結膜脱脂法13-手術の方法1

経結膜脱脂法は、このように目をつぶった状態でガーゼで目隠しをして行います。何も見えないので怖くないと思います。

経結膜脱脂法14-手術の方法2

下まぶたを裏返し、目の下のたるみ・クマがあるあたりを軽く圧迫して、結膜を約1cm前後切開します。

切開する方法はメスできる方法や各種レーザーを使う方法などがありますが、炭酸ガスレーザーで切開すると熱が限局しているので、周囲の結膜に影響がなく、切り口がきれいに切れ、術後の治りがスムーズです。数ヶ月経ってから傷跡を見てもほとんど分からなくなります。

手術時間は40分から60分程度です。手術時間は確認を丁寧に行うか、止血処置を丁寧に行うかでクリニックによって変わってきます。脂肪の取り残しがないかの確認作業を怠ると仕上がりに不備が出たりしますし、止血処置が甘いと術後に内出血の確率が上がります。

脱脂の際にレーザーで切開した後は縫うのですか?

結膜は治りが良い場所なので通常は縫う必要はなく、自然にきれいになおります。

メスで切開したり、各種レーザーを使う方法もありますが、特に炭酸ガスレーザーというのを使用すると、こげが少なく、きれいに治ります。数カ月くらいしてキズ跡を見ても全く分からないくらいになります。

その理由は以下の通りです。傷の表面はだいたい24時間くらいでくっつきます。全体的に甘く傷がくっつくのに1週間かかります。

ちなみに、2週間もたてば、かなりしっかり傷が治ります。そのため、2週間くらいは傷のところを強く引っ張ったりしないように気を付けて下さい。

3-3. 経結膜脱脂法で行う麻酔方法

麻酔方法には意識がある状態で行う方法と意識がない状態で行う方法があります。

手術中に脂肪がどれだけ取れたか体を起こしながら確認した方がよいので、前者をお勧めします。

意識がない状態で手術を行うと、体を起こさないため、寝ている時で脂肪の位置が変わるので、仕上がりが分かりません。

痛くないような工夫としては、次のようなものがあります。

まず麻酔の目薬をします。これは、まぶたの裏側にポタポタと垂らすだけです。

経結膜脱脂法15-麻酔の位置

これだけでもある程度表面に麻酔が効きます。これである程度痛みは取れるので、次に細い針で注射の麻酔をします。目薬の麻酔を30秒以上して十分に効かせてから麻酔の注射をします。注射もまぶたの裏側にします。

麻酔の注射は非常に細い針なので、グッと押される感じだけであまり痛くないと思います。

このように段階的に麻酔をすることで、ほとんどの方が「歯医者さんの治療よりもたいしたことなかった」とおっしゃいます。麻酔が切れても手術後の痛みほとんどなく、軽い違和感程度です。

もし痛みに弱い方や特に心配な方は、事前におっしゃっていただければ、目薬の量や効かせる時間を長めにすることも可能です。

あと、手術中も何かあったらご遠慮なく医師にお伝えください。

ほんのちょっとでもピリッとすることがあれば、手を止めて、麻酔を追加したりして対処することも可能です。

また、目の下の脂肪が「動く脂肪」がどうか確認するため、軽く引っ張られるような感覚があったりします。これは麻酔をしたところは感覚はなくなるのですが、脂肪の奥に感覚が残るためです。

この場合も、何かあればご遠慮なくおっしゃってください。

その時は、手を止めて麻酔を追加するなど対処可能です。

また、鼻などがかゆい時も、顔を消毒しているため、手を出さずにおっしゃってください。

顔を消毒しているというのが理由ですが、その時はこちらでガーゼで掻いて差し上げます。

3-4.経結膜脱脂法に併せて行う目の下のくぼみの治療

目の下にふくらみ以外にくぼみがある方は、経結膜脱脂法以外にくぼみ治療を追加するとさらにきれいになります。

まずは、くぼみ治療の1例として、グロースファクターによる方法をご説明します。

グロースファクターはご自身のコラーゲンを増やし、皮膚のハリを出すことでくぼみを改善する効果がある注射による治療法です。

経結膜脱脂法16-目の下の断面図と経過説明

上の図は、①経結膜脱脂法を行う前、②脱脂直後、③グロースファクター注入後3ヵ月後の状態を示しています。それぞれの状態を解説いたします。

まず、①の脱脂前の状態では、眼窩脂肪のふくらみ+目の下のくぼみがあります。

② 脱脂のみを行った直後の状態です。ふくらみしっかり取れていますが、皮膚はたるみがある状態なので、くぼんで見えます。脱脂のみによる治療だとこのようなくぼんだ印象になることがあります。

③はグロースファクター注入後3ヶ月の状態です。グロースファクター皮膚のコラーゲンを増やすことでハリが出ます。塊を作るわけではありません。たるんだ皮膚がピンと張ることで、くぼみがない状態になります。 また、うれしいことに小ジワも改善します。

ちなみに、脂肪注入やヒアルロン酸、レディエッセは下の図の赤で囲った部位に詰め物をすることでボリュームを出します。

経結膜脱脂法17-脂肪注入部位

ただし、目の下の皮膚が薄い方は笑ったときに輪郭が浮き出やすいので注意が必要です。

また、グロースファクターは皮膚表面のハリを出すのでシワが改善するのに対して、中に詰め物をする治療法は皮膚表面は変わりませんので、笑ったときなどの小ジワが残りやすいという点も考慮すべきです。

それぞれの治療法の比較です。

治療法

評価(5段階)

詳細

グロースファクター注入

★★★★★

くぼみや溝に注入することで皮膚のコラーゲン線維を増やし目の下のたるみ・クマを改善します。腫れ・ダウンタイムもほとんどなく、長期持続効果があるためおすすめです。再注入も容易ですが、クリニックによってはしこりになるリスクがあるため注意が必要です。

ヒアルロン酸注入

とても多くのクリニックで行っていますが、目の下のたるみ・クマの治療としては効果が一過性であるため繰り返しが必要。肉芽になったりするトラブルも時々見られます。

脂肪注入

★★

脂肪細胞は注入後に一定量は壊死・吸収されるため、ボリュームが減ります。そのため、最終的に凹凸やくぼみが残ることがあります。また脂肪注入は比較的腫れやすく、しこりが残る可能性があります。また、後日追加注入が必要な場合、脂肪を太ももなどから脂肪吸引で採取する必要があります。

PRP

血液を採取する必要があり、さらにその中に炎症を起こす成分があるため、腫れが出ます。1回の施術では効果が少ないため繰り返しが必要です。

3-5.経結膜脱脂術の費用

一般的な経結膜脱脂手術の費用の目安:20万円~70万円

経結膜脱脂手術は自由診療で行われるため、保険はききません。

自由診療の治療費は一般的には立地、人件費、材料費、治療に対する自信などにより決定されています。

経結膜脱脂法の料金は、特に脂肪注入やグロースファクターなどのくぼみ治療を併用するかどうかで変わってきます。

特に脂肪注入は、採取する部位や粗い脂肪を細かくする手間賃・材料費などにより価格が変わります。

また、麻酔料金などが別途かかるかどうかでもさらに価格が変わってきますので、あらかじめ確認することをおすすめします。

3-6.起こりうるリスク

・内出血・・・経結膜脱脂には内出血のリスクがあります。

内出血は経験上3~4割の方に出ます。この確率はクリニックにより異なります。また、内出血はおよそ1週間から10日ほどで消えます。たいていメイクで隠せる程度のことが多いですが、隠せない程度のこともあります。

内出血・腫れはほとんどの場合手術後24時間くらいしてから出ます。手術中や直後は出ないので、お家に帰ってからビックリしないでください。

経結膜脱脂法18-術後内出血の例

内出血の例(術後4日後)・・・一部黄色くなっているところがありますが、これは赤い血液が黄色く変化して消えていく過程のものです。腫れはあまり目立っていません。

・腫れ・・・目の下の脂肪の余分な部分を取ったあとに、体から出る水分(浸出液)が漏れてたまるのが腫れの原因です。そのため、元々肌の色が白い方は浸出液の薄黄色が皮膚に透けて見えることがあります。

どの程度腫れが出るかは、個人差があり正直予測するのは難しいです。ただ、人と会ってもわからない程度の場合がほとんどですが、ある程度目立つくらい出る方もいます。腫れが引くまで1週間~数週間程度かかる可能性があります。引くまでの期間にも個人差があります。

経験上、若い方の方が腫れが引くのが早いです。例えば親子で同時期に経結膜脱脂を受けられた方で、お母様の方が腫れが引くまでに時間がかかったということもあります。

腫れは、周りの方はほとんど気づかれないレベルのことが多いです。

・小ジワ・たるみ・・・膨らんでいる風船がしぼむ時のように、膨らんでいる脂肪を取ると術後微妙な小ジワが出る可能性がありますが、たいていの場合は意外と目立ちません。それは皮膚に弾力があればキュッと縮まってある程度良くなるためです。

しかし脂肪が特に多い方、加齢や日焼けなどで皮膚の弾力がない方は小ジワが出やすいと言えます。

術後の保湿も小じわ予防に有用です。グロースファクターによるくぼみ治療を併用すると皮膚に張りが出ますので、それにより小ジワは出にくくなります。

・目ヤニ・かゆみ・・・傷が治る過程で1週間ほど出る可能性があります。

眼球そのものの異常や神経に関するトラブルなどは通常はありません。

これは、この手術が技術的には比較的難しくない手術であるため、解剖学的な位置関係を把握し、丁寧に手術・止血を行えば危険性はほとんどない、安全な部類の手術であることによるものと考えられます。

ただし、慣れてない医師が行うと、下斜筋という外眼筋を傷つけて麻痺をきたす可能性があります。そうなった場合、複視といって、ものが二重に見える後遺症がありえます。

その他、術後局所麻酔が切れるまでの1~2時間くらいの間、一時的に少し焦点が合いにくいといった症状が起こることがあります。

3-7.術後の注意点

内出血は最初の24時間で出やすいので、その間は力を入れたり、顔を下げたりしないように過ごして下さい。一瞬でも顔を下げると、その瞬間に内出血が起こることがありますので気をつけましょう。

飲酒や一般的な運動・歌を歌うことは1週間してから可能です。

温泉・サウナなど体が温まることも1週間は控えてください。

手術当日はシャワーのみで、湯船は翌日から可です。メイクは翌日から可能です。コンタクトレンズは、ソフトなら3日後から、ハードは7日後から可能です。喫煙は3日後から可能です。

腫れが早く引くために、術後数日は頭を寝るときも高めにしておくとよいです。枕を高くしたり、リクライニングチェアも有用です。

また、顔のマッサージは1ヶ月控えてください。

まつ毛のエクステは、脱脂後1ヵ月したら可能です。これは、炎症がある間は触ったりすると炎症がひどくなる可能性がため、できる限り刺激しないようにしていただくためです。

3-8.経結膜脱脂後痛みについて

局所麻酔は数時間で切れますが、脱脂の術後の痛みはほとんどありません。手術翌日に多少違和感があるくらいです。

そのため痛み止めは不要です。(痛み止めの処方はクリニックによって異なりますので確認して下さい)

そもそも脂肪は痛みを感じませんし、結膜を切開する傷も極力最小限にすることで術後の回復は早くなります。

また手術終後は傷は涙の中に浸されているので、空気にむき出しになっていないことも痛みを感じにくい理由の一つです。

術後1週間程度は目をギュッとつぶると痛みを感じることがあります、それも時間とともになくなっていきます。

ただし、目を強く閉じることは内出血の原因にもなりますので、術後1週間は力いっぱい目をつぶることは控えていただいたほうが無難です。

4. 経結膜脱脂法の手術前に必ず知っておくべき10の知識

経結膜脱脂法は最初の手術が一番大切です。

適切な手術を行わないと、脂肪の取り残しや左右のアンバランスなど様々な問題が起こりえます。

再手術はできるだけ避けるに越したことはありません。

なぜならば、費用的な問題以外に、内出血や腫れが1回目の手術よりも大きくなり、体への負担も増えるためです。

ここでは、経結膜脱脂法を検討されている方が手術前に知っておくべき知識をご紹介いたします。

4-1. 自分の目の下のクマの分類を知る

1章でも述べましたように、目の下クマの種類には、色で分けると、黒・赤・茶・青(紫)があります。

このうち、経結膜脱脂法が有効なのは黒クマ(影クマ)・赤クマです。

茶クマ・青クマだけの方が経結膜脱脂法を受けても効果はありません。

事前にご自分で目の下のクマの種類を判断するか、クリニックで相談してください。

クリニックによっては写真をメールで送って診断してくれるところもあります。

目の下のクマの判別方法の詳細は、「いつも疲れて見えるビジネスマンに朗報!目の下のクマの種類の見分け方と自分でできる解消法」を参考にしてください。

4-2.目の下の脂肪の突出度が軽度なら「手術しないクマ治療」も有効

脂肪の突出度が軽度なら、経結膜脱脂法以外の方法でも治療が可能です。

つまり、手術をしなくてもすみます。

ヒアルロン酸によるくぼみ治療が一般的ですが、目の下の薄い部分に注入すると、凹凸感が浮き出たり、青白い色が透けて見えやすいというデメリットがあります。

そこで、おすすめなはグロースファクター注入療法です。

目の下のグロースファクターによる「手術しないクマ治療」は眼窩脂肪の突出度が軽度の方にお勧めです。

ただし、目の下の脂肪はいずれ出てくるので、将来的にふくらみが気になった時に脱脂手術をすることも可能です。

CASE1.

①グロースファクターによる「手術しない目の下のクマ治療」を受けられた方です。

経結膜脱脂法19-症例1pre1'

施術前・・・診察上の所見としては以下の通りです。

1.涙袋は少し不明瞭になりかけています。

2.目の下の脂肪によるふくらみは軽度あります。

3.その下にうっすらとくぼみがあります。(影クマ、黒クマ)

4.くぼみのところに多少シミがあります。(茶クマ)

経結膜脱脂法19-症例1pre1'

9ヵ月後・・・だいぶ目立たなくなりました。

涙袋も引き締まっていています。

 

CASE2.

経結膜脱脂法21-目の下の治療ー術前術後

術前と16ヵ月後の比較

もともと涙袋は比較的はっきりしています。

脂肪の量は少な目です。その下にはくぼみがあります。

皮膚のハリが出ることで、ふくらみはそのままですが、くぼみが改善しています。

経結膜脱脂法22-目の下の治療ー術前術後ー笑った状態

1年6ヵ月後の笑った状態です。違和感はありません。

なお、この方はメラフェードによるくすみ治療も受けられています。

4-3. 医師選びが大切

もし経結膜脱脂法を検討されているなら、信頼できる医師にお願いした方が成功する確率が上がります。

次のような観点から医院を選ぶと良いでしょう。

・口コミがいい・・・手術には完璧はありませんが、うまくいく確率が高いクリニックはそれなりに評判も良いはずです。ただし口コミサイトにはクリニックが有料で依頼する業者による書き込みや、その他真実ではないものも含まれていますので、全てを信じるのには多少リスクが伴います。

・症例写真が多い・・・ご自分が期待してる状態に仕上がるかどうかの参考になります。

・専門クリニック・・・経結膜脱脂手術そのものに慣れているかが大事です。

・リスクをきちんと説明してくれる・・・術後起こりうる可能性について知っておくことが大事です。

・不要な治療をすすめない・・・経結膜脱脂法を含めた手術が不要な場合もあります。

1つのクリニックに決めかねる場合や話を聞いたけど納得がいかない場合などは、複数の医師に相談に行き、じっくり検討することをおすすめします。

4-4. カウンセリングで要望を細かく伝える+術後の仕上がりのイメージを教えてもらう

カウンセリングの際に、術後どのような目元になりたいかについての要望を伝えることはとても大事です。

「クマをきれいにして下さい。」「ふくらみをなくしたい」といった感じでも問題ありませんが、例えば「涙袋がきれいに出るようにしてほしい」「術後のシワが出るといや」などと不安なことも前もって言っておくとよいかもしれません。

要望を全てかなえることは無理なこともありますが、言っておく場合と言わない場合とでは結果に微妙な差が出ることもありえます。

また、術後のイメージがどのようになるかを確認しておくことも大事です。できればシミュレーション画像を出してもらうとイメージがつかみやすいです。

ホームページなどの症例写真を見て、想像で「自分もこうなるのかな」と分っていても、いざ手術を受けて術後の姿を鏡で見て「思っていたのとちょっと違う」などと違和感を抱く可能性もあります。

実際にシミュレーションを行った1例です。

経結膜脱脂法23-術前

術前

経結膜脱脂法24-シミュレーション

シミュレーション画像・・・目の下のクマ治療+頬・法令線のグロースファクター治療後の状態をコンピューター上で再現しています。

シミュレーション画像・・・目の下のクマ治療+頬・法令線のグロースファクター治療後の状態をコンピューター上で再現しています。

術後9ヶ月・・・細かいところで多少差はありますが、だいたいシミュレーション通りになっていると思います。

4-5. 術後のアフターケアがしっかりしている

手術は魔法ではないので、最初の手術で満足な結果に至らないことはありえます。

患者さん本人的には92点くらいのこともありえるでしょう。

術後にあと何点かを足してくれる医師かどうかを事前に確認しておきましょう。

一緒に考えてくれる医師だと最終的な満足度が上がります。。

経結膜脱脂法の術後のリスクの一つに小ジワがありますが、例えばグロースファクターなどで後日修正することも可能です。

睫毛近くの非常に薄い皮膚に脂肪注入やヒアルロン酸を行うと、輪郭が透けて見えやすく、凹凸が目立ちやすいので注意が必要です。

グロースファクターによる術後の小ジワの修正例をご紹介いたします。

CASE1. 50代 女性

経結膜脱脂法26-目の下の治療ー術前

術前

経結膜脱脂法27-目の下の治療ー10m 1

10ヵ月後・・・だいぶきれいになっていますが、多少小ジワがあります。

この時点でメラフェードによるシミ・小ジワ治療とグロースファクターの小ジワへの追加治療をされました。

経結膜脱脂法28-目の下の治療ー1y5m 1

CASE2. 50代 女性

経結膜脱脂法29-目の下の治療ー術前3m 7m

術前/術後3ヶ月/術後7ヶ月

術後6ヶ月の時点で小ジワ治療のためにグロースファクターを追加してきれいになっています。

4-6.眼窩脂肪の取りすぎや取り残しを防ぐための対策をしっかり理解する

目の下の脂肪は本来ここまでの位置にあります。

経結膜脱脂法30-目の下の治療ー術前脂肪の本来の位置2

それよりも飛び出している部分を可不足なく取るときれいになります。

経結膜脱脂法31術前眼窩イラスト 切除部位

この範囲が飛び出している部分です。

手術は仰向けで寝た状態で行いますが、過不足なく取るには、手術中に時々体を起こしながら、取り残しがないように、なおかつ取り過ぎないように慎重に行うことが大事です。

そのためには眠る麻酔は行わず、局所麻酔(部分麻酔)で手術を行うと確認がしっかりできます。

眠る麻酔を行い、仰向けで取ると、脂肪が後ろに移動した状態で取ることなるので、小さい取り残しに気づかないことがあったりします。

目の下の脂肪は、体を起こした時と寝ている時で位置が変わります。

経結膜脱脂法32ー超音波で目の下を調べた症例

モニターの方の目の下をエコー(超音波検査)で調べました。

経結膜脱脂法33-目の下の超音波画像

座った状態/仰向けで寝た状態

経結膜脱脂法34-目の下の超音波のイラスト

エコー画像をイラストで示したものです。

体を起こした状態の方が、脂肪が手前に飛び出している量が多いのが分かります。

4-7.「経結膜脱脂法のみ」を行った場合、術後に目の下がくぼんだ印象になるリスクがある

経結膜脱脂法35目の下ー術前#ふくらみ・くぼみ

目の下にはふくらみとくぼみが同時に生じることが多いです。

脱脂のみによる治療が向いている方は、ふくらみの下に「くぼみ」があまりない方です。

その理由は、くぼみが元々ある場合、脂肪を取るとくぼみだけが残った状態になるからです。

前述のように、くぼみは皮膚のたるみによっておこります。

経結膜脱脂法36-目の下の治療ー術前断面図 経過 説明付き'

「脱脂のみ」を行う場合は、脂肪の取り具合は、くぼんだ印象にならないように上記の②と③の中間くらいになります。

取る量の調整は、術中に体を起こしながら確認して、取り過ぎないように注意します。

ただし、くぼまないように気をつけるあまり控えめに脱脂をすると、術後の仕上がりが少し脂肪が残っている印象になったり、ニッと笑った時に脂肪が浮き出ることがありえます。

また、ふくらみが多い方、皮膚の弾力が低下している方は術後に小ジワが増えることがあるので、グロースファクターやPRPなどにより皮膚のハリを出す治療を併用したほうがきれいになります。

4-8. 黒クマ(影クマ)の方は、経結膜脱脂法の際にくぼみ治療も同時に行ったほうがきれいになる

3章でも述べましたが、経結膜脱脂法の際にくぼみがある場合はくぼみ治療も行わないとくぼんだ印象になるリスクがあります。

特に脂肪を過不足なく取った場合にそうなりやすいので注意が必要です。

経結膜脱脂法のみを行い、くぼみに対して後からグロースファクターなどによる修正を追加することも可能ですが、その場合は一度くぼんだ状態で過ごさなくてはなりません。

グロースファクターなどのくぼみ治療を経結膜脱脂法と同時に行うと、短期間できれいに仕上がります。

CASE1.

経結膜脱脂法40-目の下の治療ー治療前

控えめに経結膜脱脂法のみが行われた例です。ふくらみがわずかに残っています。くぼみ治療は行っておらず、目の下に溝が残っています。

経結膜脱脂法41-目の下の治療ーグロースファクター後6M

修正治療6ヵ月後

CASE2.

経結膜脱脂法42-目の下の治療ーグロースファクター前

かなりしっかりと脱脂をされた例です。

経結膜脱脂法43-目の下の治療ー1年後

グロースファクターによる修正治療1年後

4-9.内出血・腫れを最小限にするためのポイントを網羅する

同じ手術を行っても、微妙なさじ加減で術後の経過に違いが出てきます。

ここでは、どのようにすれば内出血や腫れを少なくできるかを解説いたします。

4-9-1.炭酸ガスレーザーによる結膜の切開

出血が少なく、スパッと切れるレーザーのため、止血操作やこげが最小限で済みます。

止血操作が多くなると、結果的にその熱で余計な腫れがでてしまいます。

4-9-2.丁寧で正確な手術操作

腫れを抑えるために最も重要です。

「動く脂肪」のところに最短距離でアプローチして取ることが重要です。

 

経結膜脱脂法44-目の下の治療ー術前眼窩イラスト アプローチ(ふくらみあり)

このようにまぶたの裏側から脂肪を取ります。

経結膜脱脂法46-目の下の治療ー術前動かない脂肪

ちなみに、「動かない脂肪」がこちらです。

こちらは取ってはいけないので、見極めて取ります。

「動く脂肪」(眼窩脂肪)とは微妙に色が違うのでよく見ると分かります。

間違ってこれを取ってしまうとくぼんでしまいます。

また、間違って傷つけるだけでも腫れの原因になります。

4-9-3.脂肪注入ではなく、グロースファクターでくぼみを埋める

経結膜脱脂法47-くぼみを埋める場所

脂肪注入は固体を入れることにより、生体の反応で腫れが出やすいです。

一方、グロースファクターは液体で、注射後の腫れは出にくい特徴があります。

また、脂肪注入よりもはるかに細い針で入れることができますので、注入の際の生体へのダメージも少ないです。

4-9-4.内部処理は行わない

内部処理により、目の下のくぼみや頬のくぼみを引き上げる術式があります。

これは、目の下のくぼみを修復するために、まぶたの裏側からさらに奥をはがして、組織を移動して糸で固定するという比較的大掛かりなものです。

本来くっついている部分をはがすため、それによる腫れは当然出てきます。

また、不必要な部分をはがさないということは、万が一再手術になった時にも腫れや内出血がおこりにくいということを意味します。

4-9-5.ナチュラルな仕上がりを目指す

本来とはかけ離れた顔を作り上げるのではなく、少し若い時の状態に戻るような自然な仕上がりが違和感を感じさせないポイントです。

たるみには個人差がありますが、最小限の施術で最大の効果を出すためにはどこをどのように治療すれば良くなるかを考えるときれいで自然な仕上がりになります。

4-10. 長期的予防法を知る

目の下のたるみ・クマの原因の多くは皮膚のたるみと脂肪を包んでいる膜のたるみです。

これらを防ぐために以下の方法が有用です。

また、治療後もいい状態を長くキープするためには予防方法は不可欠です。

費用があまりかからないものばかりなので、是非試してみて下さい。

紫外線防止

日焼け止めを朝起きたらまず塗ることがポイントです。治療よりも予防の方が費用対効果ははるかに高いです。

日中は屋内でも日焼け止めを塗ることをおすすめします。日焼け止めは薬局などの市販のものでも構いません。

SPFとPAという二つの指標があります。SPF30~、PA++~のものがよいでしょう。

肌に合わないものでなければ、とにかく塗ることが大事なので、毎日朝から日焼け止めを塗ることをおすすめします。

糖質を控える

糖質のとり過ぎはたんぱく質を劣化させ、たるみの原因となります。

皮膚だけではなく、目の下の脂肪を包んでいる膜もたんぱく質でできています。

甘いものをとり過ぎたり、間食をちょこちょこ続けたり、空腹時にスイーツをたくさん食べたりすると血糖値が急激に上がります。

また、大食いや早食いも結果的に糖質のとり過ぎにつながります。

糖質を控えめにしたり、血糖値が急激にあがらないようにすることは、美容面のみならず健康面にも有益です。

詳しくは「【低GI値食材一覧】低GI値の食生活を行うための8つの注意点」をご覧ください。

・蒸しタオル、温泉、運動でヒートショックプロテインを誘導する

蒸しタオルの方法としては、42度(熱めのお風呂くらい)に電子レンジであたためた蒸しタオルを顔に載せます。

この時にヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質が皮膚に作られます。これはコラーゲンを修復したり、紫外線のダメージを修復する効果があり、黒クマ、赤クマだけでなく茶クマにも有効です。

HSPは5分以上で作られ始め、6時間後にピークになります。

5分も経過すると蒸しタオルの温度が冷めますので、数分間を数セット程度行うとよいでしょう。

やけどには十分注意して下さい。

また、HSPは入浴や運動でも作られます。1日30分の運動を2週間続けるとHSPは増加します。ジョギングなどの30分の運動を週2回程度行うとよいです。1日10分程度の運動ではHSPは増加しないので注意が必要です。

入浴の場合、40~42度で20~30分入ると、2日後をピークにHSPが増加します。この入浴法は週に2回以上行うとよいです。入浴後10~20分は体を冷やさないように保温することがポイントです。

5.症例写真

20代女性

経結膜脱脂法48-pre 6m 1 (2) 

経結膜脱脂法49-pre 3m'

ともにふくらみは初期段階です。早めに治療することで今後の進行を予防できます。

 

30代女性 

経結膜脱脂法50-pre 6m 1

経結膜脱脂法51-pre  6m

30代では、皮膚のたるみにより目の下の窪みも目立つことが多いです。

グロースファクターにより仕上がりも自然です。

 

40代女性

経結膜脱脂法52-pre 6m

経結膜脱脂法53-pre 6m

40代では、ふくらみがある程度進行していることが多く、またシミを伴っていることもあります。(茶クマ)

シミも解決する方法を併用するとさらにきれいになります。

 

50代女性

経結膜脱脂法54-pre 6m 1 (3)

経結膜脱脂法55-pre 7m 2

50代では皮膚が薄くなっていることが多いので、術後小ジワが出ないようにする必要があります。

丁寧なフォローアップにより術後の小ジワを解決することが大切です。

 

40代男性

経結膜脱脂法56-pre 6m (2)

経結膜脱脂法57-pre 10m

男性では脂肪のふくらみや窪みから生じる凹凸が大きいことが特徴ですが、自然な仕上がりになるように心がけるときれいになります。

また、丁寧な手術により術後のダウンタイムも最小限になるような工夫も重要です。

6. 経結膜脱脂法に関して不安に思われる方のからよくあるご質問とその回答

6-1.目の下にシミもあるようですが、改善しますか?

目の下にシミがある方は、色素で影が強調され、くぼんだ印象が強くなることがあります。経結膜脱脂法のみではシミは治りません。

そのため、経結膜脱脂+くぼみ治療で目の下の凹凸感が改善された後に残ったくすみ・シミが気になることがあります。

シミに関しては、各種レーザー、光治療(フォトフェイシャル)以外に「メラフェード」という自宅で使用できるお薬がおすすめです。これはご自宅で洗顔後に塗るだけのとても簡単な治療で、日光によるシミ以外に肝斑にも有効です。主成分はトレチノインとハイドロキノンです。

メラフェードは約2~3カ月使うとかなりはっきりとした効果が出る印象があります。

経結膜脱脂法58-メラフェード治療例ーpre post 3m

治療前/手術直後/メラフェード使用後3ヶ月

6-2.目の手術なので怖いのですが、目に影響はありませんか?

手術では眼球に操作が入ることはありません。目を閉じて下まぶたを下げた状態で手術を行います。触るのは下まぶたの裏側のみです。

6-3.目の下の筋肉や骨に左右差がある場合でも大丈夫ですか?

たいていの人は目の下の脂肪の量、骨の形、筋肉は微妙な左右差が多少はあることが多いです。それらをきちんと見極めた上で適切な量の脱脂を行い、その上でグロースファクターの注射で目の下のくぼみ・溝もきれいにします。

6-4.目の下のうっ血による青色・紫色は治りませんか?

目の下の飛び出した脂肪を取ることで術後は眼輪筋のうっ血した色味もある程度改善されることが多いです。またグロースファクターで皮膚が厚くなることで透けて見えづらくなります。

経結膜脱脂法59青クマ治療例-6-39-3

グロースファクターによる目の下・頬治療後です。目の下の薄い感じが改善されています。

6-5.術後脂肪がまた数年で脂肪が出てくることはありますか?

数年で出ることはありません。ただし10年単位では加齢による変化はありえます。

6-6. 経結膜脱脂法は早目に治療を受けるのがよいのでしょうか?

いつ行っても問題ありません。気になるかどうかによります。

ただし、いずれ行うと決心をされているのであれば、早めをおすすめします。

一度脱脂をすると目の下の脂肪が再度出てくることは10年以内ではほとんどありません。

それは脂肪を包んでいる膜が瘢痕で硬くなるからです。

ただし、10年単位では皮膚のたるみが起こることはあり得ます。

6-7.脱脂後、目が疲れやすくなりますか?  

眼精疲労の原因には、いくつかあります。

①眼に原因があるもの(近視・乱視・緑内障・白内障など)

②全身的な要因(かぜ、インフルエンザ、自律神経失調症など)

③精神的な要因(精神的ストレス)

④環境要因(作業時の姿勢、長時間のパソコンなど)

経結膜脱脂は、下まぶたの裏側から飛び出している余分な脂肪を取る手術です。

あくまでも下まぶたのみしか手術では触りません。

眼球自体には手術操作は及びません。

したがって、上記の①、②、④にはまず直接は関係しません。

手術自体や術後の腫れ・内出血などがストレスになる場合は③はありえます。

ただし、実際には③による眼精疲労を訴えられた方はこれまでおらず、術後は手術を受けたことを忘れるくらいの感覚になることが多いようです。

6-8.脱脂後、目が乾燥するなど涙の出方に影響はありますか?

脱脂手術が涙の出方に影響を及ぼすことは理論上まずありません。

涙を出す大元は涙腺という組織ですが、これは上まぶたにあるからです。

脱脂手術は下まぶたの脂肪をまぶたの裏側から取るだけですので、上まぶたを操作することは一切ありません。

また、涙腺から出た涙は下まぶたの一番内側から鼻に抜けて行きますが、切開線がそこまで及ぶことはまずありません。

したがって、術後目が乾燥したり、涙目になったりするようなことはありません。

経結膜脱脂法60-涙腺の場所

6-9.脱脂手術の影響で目の上が窪んでくるということはあるものなのでしょうか?

脱脂の際は脂肪が飛び出している余分な部分だけを取るようにすれば、そういうことはまず起こらないです。

たしかに、目の下と目の上の脂肪はつながっています。

下のMRIの眼球の周りの白い部分が脂肪です。

経結膜脱脂法61-目の下の脂肪の場所のMRI

眠る麻酔をした上で、仰向けの状態で盲目的に脂肪を強く引き出しながら切除すればそういうことがあり得ます。しかし意識がある状態(局所麻酔のみ)で脱脂を行い、ある程度取った時点で体を起して脂肪の状態を確認しながら丁寧に脱脂していけば取りすぎることはまずないといってもよいです。

そうすれば目の上に影響を及ぼすほど取ることはありません。

6-10.目の下の脂肪は3つのパートに分かれているそうですが、全てのパートを取るのでしょうか?

目の下の脂肪は3つのパートに分かれていると教科書にはありますが、実際はそれぞれのパートに枝分かれがあったりすることもあり、多少個人差があります。

全員同じようにきっちりと3つのパートが整然と並んでいるとは限りません。

これは、手術で開けて実際に見てみないと分かりません。

目の下の脂肪は密集しているので、これはMRIや超音波検査でも事前には分かりません。

経結膜脱脂法62-目の下の脂肪が3つに分かれている図

結論から言うと、3つ全てから取ることが多いです。

ただし、きれいにバランスを見極めながら取らないといけません。

また、飛び出している余分な部分を過不足なく取ることが重要です。

目の下の脂肪の本来の位置を示した図

上の図の赤線のところが脂肪の本来の位置です。

それよりも飛び出している部分を見極めて取ります。この見極めが大事です。

それでは、どのように見極めればよいのでしょうか?

そのためには体を起して確認しながら丁寧に手術することが重要です。

眠る麻酔は行わずに局所麻酔で行うと、体を起して確認がしやすくなります。

この確認が足りないと、仰向けで手術をしている時と体を起した時の脂肪の位置が微妙に異なるために、手術できちんと取ったつもりでも体を起してみると少し残っていたりすることがあります。

また、術後時間が経ってから微妙なふくらみが出てくることがありますが、その予防のためにも術中の確認が不可欠です。

ちなみに、一旦そうなった場合は再手術が必要となることがあります。
  

取り残しはどのような時に起きやすいのでしょうか?

脂肪には枝分かれがあったりすると言いましたが、分かれている枝が長い場合があり、きちんと見ないと取り残しの原因となることがあります。

その他、脂肪の密度は人によって異なるので、事前にふくらみを見て決めた量と実際に取った量は微妙に異なることがあります。

逆に、取りすぎも確認をしっかり行いながら予防するしかありません。

仰向けの状態のまま、強く引っ張って取ったり、急いで手術をしたりすると取りすぎることがありえます。

万が一、脱脂後にくぼんでしまったという方でも修正は可能ですが、1回できれいにするに越したことはありません。

正直脂肪を取る量は経験にもよるところが多いです。

結論として言えることは、丁寧にバランスを見ながら取ることと、その結果として3つのパート全てから過不足なく取ることが重要です。

6-11.脱脂後に自宅で腫れを軽くする方法は何かありますか?

手術である以上、経結膜脱脂法のあとはある程度腫れが出ることがほとんどです。

しかし、丁寧に手術を行えば腫れは周りの方は気づかないレベルのことがほとんどです

ご本人のみは手術しているので腫れているのは分かる程度ということが多いです。

腫れは1週間~数週間で引いていきます。その期間には個人差があります。

腫れのピークは翌日です。腫れが引くまでは時間が経つのを待つしかありません。

しかし、強いて何か手を施すとしたら極力運動やお酒、温泉などの体が温まることを控えることと、できるだけ頭の位置を高くしておくとよいです。

その理由は、腫れが重力に従って引いていくので、横になっているよりは、体を起こし気味の方が水分が下に下がりやすいからです。

そのためには、術後数日は枕を高くして寝るという方法などがあります(リクライニングチェアなども有効です)。

術後数週間以内にマッサージをすることはかえって炎症を起こしたりして逆効果になることもあるのでお勧めはできません。

それ以降でしたら、軽めのマッサージにより水分を移動させることで腫れを軽減できることもあります。

6-12.脱脂後、キレイだったのに数か月後に窪んだというのは個人の体質が原因ですか?

これは、口コミ情報などを見られた方から時々寄せられるご質問です。

目の下のくぼみ・溝がある場合、それを治療せずに脱脂のみを行うと、仕上がりとして窪んだ印象になることがあります。

「術後しばらくキレイだった」というのは、多少術後腫れていて、窪みが良くなったように見える時期があったのではないかと考えます。

術後に窪むというのは、元々溝がある場合に、腫れが引いた後、最終的に印象として窪んで見えることがあるためです。

また、脂肪を極端に取りすぎれば、窪みが目立つことがありえますが、丁寧に手術を行えば、それはほとんどの場合避けられます。

万が一多少くぼみが残った場合でも、グロースファクターなどのくぼみ治療により後からでも割と簡単に修正できます。

経結膜脱脂後のくぼみを恐れるあまり控えめに脱脂をすると、今度は逆にふくらみが残ることがあり、笑った時などにぷくっと目立つことがあります。

そうなった場合再手術を行う必要があるため、初回手術で過不足なく脱脂することが肝要です。

6-13.経結膜脱脂後、涙袋が出てくるかどうか分りますか?

脱脂後に涙袋が出てくるかどうかは手術してみないと分らないところもありますが、昔涙袋があったかどうかが一番参考になります。

その他の判別法として、鏡の前で目を細めてみて、涙袋がぷっくり出てくるようなら、脱脂後にも出てくる可能性は高いです。

なお、涙袋は眼輪筋の一部なので、筋肉に左利き・右利きがあるように、多少左右差があることも多いです。

6-14.左右の涙袋の大きさが同じになるように脱脂することはできませんか?

涙袋は筋肉による盛り上がりです。

そのため、最終的な左右差として本来持っている力の入れ具合の微妙な違いが残ることがあります。

とは言っても、涙袋の左右差が術後に問題となるようなことは通常はありません。

それは、涙袋の左右差はあったとしても、微々たるものであることが多いからだと思います。

そもそも究極的に顔貌が左右対称な人はいません。

法令線や歯並び、髪型など左右非対称のはずです。

それらの中に涙袋の左右非対称性も埋没するのではないかと考えます。

6-15. 目頭の下にシワが出来やすいのですが、脱脂して大丈夫でしょうか?

目の下のふくらみがよほど大きいか、皮膚が日焼けや老化で弾力を失っている場合以外は、脂肪を取っても術後の小ジワはほとんど出ないことが多いです。

もちろん経結膜脱脂後のリスクとして、小ジワが出る可能性があります。

術後の保湿により小ジワ、万が一小ジワができてしまった場合でも、グロースファクターで修正が可能です。その場合、手術してから6ヶ月後くらいの時期を目安に追加します。その他、ベビーコラーゲンも有効ですが、グロースファクターとは違い、他人のコラーゲンなので異物と認識されて徐々に吸収されるため繰り返しの注入が必要です。それに対してグロースファクターはご自身のコラーゲンを増やすため、吸収が起こらず長期持続します。

また、目頭のような薄いところにヒアルロン酸や脂肪注入は輪郭が浮き出るリスクがあるため向いていません。

6-16.目の下の脱脂術後、普段使っている目薬は使用してもよいですか?

目薬は、基本的には脱脂手術当日より使用可能ですが、担当医師にして下さい。

また、念のため術前カウンセリングの際に、現在お使いのお薬などがありましたらお申し出ください。

6-17.私は目の下の脂肪とたるみが多いのですが、皮膚切開が必要なのでしょうか?

皮膚切開は多くの場合は必要ないと考えます。

確かに、目の下の脂肪が多い場合は皮膚が引き延ばされていますし、脱脂後に小じわ・たるみが出る可能性があります。

脱脂後のたるみの対処法としては、①脂肪注入、②ヒアルロン酸、③グロースファクターなどがあります。

①の脂肪注入は、しこりになる可能性や、吸収されてボリュームが減った場合に再注入のための手術(太ももから脂肪を取りなおす)が必要になるなど問題もあります。その上、脂肪を入れても、たるんだ皮膚の質感が改善するわけではないという問題もあります。

②のヒアルロン酸も手軽ですが、半年から1年で吸収されてなくなってしまうため、繰り返しが必要であり、これも皮膚の質感が改善しないという問題もあります。

③グロースファクターはこれらの問題を解決でき、なおかつ、万が一追加が必要となったとしても容易にできるというメリットがあります。

しこりになるという危惧に関しても、クリニックによってさまざまな薬剤や手技があり、起こる場合とほとんど起こらない場合があります。

例えば、脂肪注入とグロースファクターを併用したり、PRPと併用したりすると、しこりになる可能性が高いと言われています。

確かに目の下の脂肪によるふくらみが多い方に経結膜脱脂手術のみ行うと、たるみが生じます。

逆に、控え目に取ったとしても、それはそれできれいな感じにはなりません。

しっかり過不足なく脂肪を取り、それだけでは窪んだ印象になることが多いため、グロースファクターなどで目の下の溝・くぼみをきれいにして良い結果になると考えます。

皮膚を切らないといけない場合は、本当に最終手段で、紫外線をこれまで多く浴びられた方、皮膚の弾力が極めて乏しい方に限られると思います。

それも実際はほとんどが60歳以上のことが多いです。

6-18.脱脂後に、目の下が黒っぽくなることはありますか?

目の下のくぼみが元々ある場合に、脱脂のみを行うと、そういうことはありえます。

実例をお示しします。

経結膜脱脂法63-1ー術後3ヵ月後

術前・・目の下に、ふくらみ+くぼみがあります。

経結膜脱脂法63-2-脱脂のみの術前

脱脂のみ行った状態です。

ふくらみは確かに取れていますが、くぼみが残っており、目の下が影で「黒っぽく」見えます。

このままで手術を終えると、最終的にこの状態で仕上がってしまいます。

経結膜脱脂法-64-1

上記の直後にグロースファクターを追加した状態です。

くぼみが取れてきれいになっていますね。

経結膜脱脂法64-2

術後3カ月・・・スムーズな感じに仕上がっています。

6-19.脱脂手術後はキレイだったのに、数ヶ月してから窪んでしまうことはありますか?

目の下の溝を治療せずに、脱脂のみを行うと、仕上がりとしてくぼんだ印象になることがあります。

「術後しばらくキレイだった」というのは、多少術後腫れていて、窪みが良くなったように見える時期があったのではないかと察します。

術後に窪むというのは、元々溝がある場合に、腫れが引いた後、最終的に印象として窪んで見えるのではないかと思います。

また、脂肪を極端に取りすぎれば、窪みが目立つことがありえますが、丁寧に手術をすれば、それはほとんどの場合避けられます。

控えめに脱脂をすると、少しふくらみが残ることがあり、それはそれで再手術を行うリスクがあるので、丁寧に過不足なく脱脂することが肝要です。

6-20.なぜグロースファクターで目の下のクマ・くぼみ、シワが治るのですか?

よくある勘違いで、「グロースファクターはくぼみを埋めるもの」というのがあります。

最終的にはくぼみが埋まるのですが、「皮膚のハリ」を出すことでくぼみが埋まります。

その原理は、皮膚のコラーゲンを増やすことによります。

経結膜脱脂法65-目の下の筋肉の境目の場所

もともと、上の図の矢印は筋肉の境目であり、段差があります。

若いときは、皮膚がピーンと張っているので、この段差は通常分かりません。

しかし、年々皮膚が薄くなると、皮膚が重力で下がってくることもあり、この段差が見えてきて、くぼみになります。

グロースファクターは、この窪みを埋めるように詰め物をするのではなく、「目の下領域」の皮膚のハリを取り戻す働きをします。

言ってみれば、皮膚を若い時の状態に戻すということです。

そのため、特に目の下の脂肪が少ない方は、手術しなくてもクマが気にならないレベルまで改善することも多いです。

したがって、くぼみのところに詰め物をするような治療(ヒアルロン酸・脂肪注入)や糸で釣り上げる治療とは原理が全く異なります。

実際に、デパートの化粧品売り場で定期的に計測を受けている方が、グロースファクターのシワ治療後に肌計測をされた時に、「キメの数値がかなり良くなっていますね」と言われたそうです。

6-21.経結膜脱脂後、どれくらい休みを取ったらよいですか?

経結膜脱脂の術後に、一番問題になるのは内出血です。(痛みはほとんどありません)

腫れは周りから見てわからない程度のことが多いので、あまり問題にならないことが多いです。

内出血は最初の24時間で起きやすいです。

そのため、特に最初の12時間はゆっくり過ごされた方が良いと思います。

術直後はしっかりと止血していますので、内出血はゼロの状態です。

内出血が起こる確率は、約30%~40%です(目の下の皮膚がうっすらと赤くなる程度)。

内出血が起きてしまった方々は、ご自宅に帰られてから起きています。

これはほとんどが、力を入れてしまったことや、くしゃみ・咳など顔に一瞬血圧が上がることが原因です。

まれに、お子さんの手が当たってしまったことによるものもありました。

いずれにしても、翌日までゆっくり過ごしていただければほとんど問題ないかと思います。

そのため、デスクワークなどは翌日から可能です。

なお、次の日に大したことがなければ、そのあとは大したことなく経過します。

ただし、翌日大丈夫な場合でも、数日後にあまり無理をしすぎると、その後内出血の可能性がゼロではないので気を付けていただいた方が良いと思います。

仮に内出血が出てしまった場合は7~10日ほどで引きます。(多少個人差があります)

内出血が消えるまでの間は、コンシーラーやマスクなどを使用して過ごしていただくことをお勧めしています。

6-22.術後どの程度、どれくらいの期間、見た目に影響がありますか?

個人差がありますが、経結膜脱脂は基本的には手術の中でも腫れの少ない部類に入ります。

手術当日は安静に過ごしていただければ内出血、腫れのピークは翌日です。

翌日大したことがなければ、その後は大したことなく経過します。

経結膜脱脂後、約81%の方が、人と会ってもわからない程度の腫れですんでいました。

このうち約31%の方が、ご自分でも分からないくらいの腫れでした。

周りから見て分かるくらい腫れが出る方もいます。

腫れは1週間~数週間で引いていきますが、この期間には個人差があります。

時間が経つのを待つしかありませんが、時間が経てば腫れは必ず引いていきます。

術後、程度腫れが出るかについて正直予測は難しいです。 

他院で一回手術された方は、腫れが出やすい傾向にあると思います。

内出血が出た方は1週間から10日ほどで徐々に消失していきます。

これも個人差があります。

内出血が出る確率は、クリニックによって異なりますが3-4割程度です。

内出血は出ない方のほうが多いです。

術後力を入れた時に出ることが多いので、術後最初の24時間はゆっくり過ごして頂くことをお勧めします。

6-23.腫れが早く引くためにはどうしたらよいでしょうか?

強いて何か手を施すとしたら、極力運動やお酒、温泉など体が温まることを控えることと、できるだけ頭の位置を高くしておくということです。

これは腫れが重力に従って引いていきますので、例えば横になっているよりは、体を起こしておいた方が腫れが引きやすいということです。

マッサージなどはかえって炎症を起こしたりして逆効果になることもあるのでお勧めはできません。

特にお酒はついうっかり飲んでしまわないように気をつけて下さい。

1週間控えて頂くことをお勧めします。

またご帰宅後、クーリングはあえて行う必要はありません。

それは、冷やしすぎると、そのあとに血のめぐりが良くなりすぎて、かえって内出血の原因となることがあるためです。

手術直後に冷やした後、ご自宅では冷やす必要はありません。

6-24.脱脂手術中眼球きはどこをていたらいでしょうか?

経結膜脱脂の際には、目を閉じた状態で手術を行います。

また、上まぶたの上にはガーゼが乗った状態ですので何も見えません。

手術操作は下まぶたのみに対して行います。

経結膜脱脂法66-術中の目の状態

したがって、眼球の向きはあまり関係ありません。

どちらを向いていても上まぶたさえ閉じていれば大丈夫です。

なお、上まぶたはギュッと力強くではなく、軽く閉じていただくだけでよいです。

6-25.などの脱脂手術当日翌朝えたがいいでしょうか?

コーヒーなどの熱い飲み物を脱脂手術の当日や翌朝に飲んでいただいても構いません。

その他、飲食に関しては、術後1週間アルコールを控えていただくことと、手術当日は極端に辛いものを控えていただく以外は特に制限はありません。

6-26.経結膜脱脂にメラフェドなどにシミ治療開始しても大丈夫ですか?

脱脂前にメラフェードなどのシミ治療を開始しても問題ありません。

元々目の下にシミがある場合(いわゆる茶クマ)、術後に正面から鏡で見た場合にクマっぽい感じが残ることがあります。

メラフェードは、効果が出てくるのに数ヶ月程度かかります。

SR、フォトフェイシャルなどの照射治療も、月に1回を数回行ったとしても数ヶ月くらいの治療期間を要します。

脱脂後しばらくしてシミが気になってからメラフェードを開始してもよいですが、術前あるいは術直後くらいからシミ治療を開始すると、ちょうど術後3ヵ月くらいできれいになることも多いです。

6-27.脱脂しづらいというのはありますか?

脱脂しづらい顔というのは特にありませんが、強いて言えば以下の方で多少大変な時があります。

1.出血しやすい体質(結膜に炎症があったり、少しぶつけただけでもアザが出やすい体質など)

2.以前脱脂・ハムラ法など目の下の手術をされている方(特に複数回)

もし何か該当することがありましたら、事前に医師に相談そうだんされることをお勧めします。

6-28.ってることはありますか?

経結膜脱脂法では、クマの原因となる目の下の脂肪の余分な部分だけを取るので、目の機能などに問題が起こることはありません。

経結膜脱脂法67-目の下の脂肪を取る場所

飛び出している余分な部分だけを取るときれいになります。

まぶたの裏側から取るので経結膜脱脂と呼ばれます。

この飛び出している部分は完全にクッションから外れた場所にあります。

これは爪に例えて言うと、伸びた白いところだけを除去するようなものです。

指そのものには影響はないということです。

盲目的に爪きりでバチンとやるわけではありません。

6-29.脱脂手術前後にはえたほうがよい治療はありますか?

シミ治療やフォトフェイシャルなどの照射治療は直前まで可能です。

術後1ヶ月間は控えて下さい。

ボトックスは手術1週間前までされても構いませんが、ヒアルロン酸は完全に溶かしてから脱脂手術を受けられることをお勧めいたします。

ヒアルロン酸溶解から手術までは1週間以上空けて下さい。

その他コラーゲン注入後は完全になくなるまで時間を空けていただいたほうがよいです。

PRPや目の下の手術(脱脂やシワ取り)など脱脂+グロースファクターに影響を与えるものは、脱脂手術前に半年以上空けた方がよいと思います。

目の周りのマッサージは術後1ヶ月間控えて下さい。

6-30.普段飲んでいるお薬は経結膜脱脂術後に飲んでも大丈夫ですか?

内服薬は、たいていのものでしたら大丈夫です。

サプリメントは、エイコサペントエン酸(抗凝固作用あり)以外なら基本的に問題ありません。

もし抗凝固剤(血液をサラサラにするお薬)や免疫抑制剤、ステロイドなどのお薬を飲まれている場合は、カウンセリングの際にご相談下さい。

6-31.経結膜脱脂法は年代別・男女別・進行度別内出血・腫れにはありますか?

二子玉川美容外科クリニックで経結膜脱脂法+グロースファクターを受けられた方を年代別・男女別・進行度別で検証した結果、20代の方は40代の方よりも内出血・腫れが出にくいという結果が得られました。

その理由として、当院で脱脂+グロースファクターをされる20代の方は他の年代の方(30~50代)に比べて比較的脂肪のふくらみが少ない段階で手術を受けられていることが考えられます。

ちなみに20代と30代では内出血・腫れが起こる確率にはほとんど差はありませんでした。

また、内出血・腫れの割合にはっきりとした男女差はありません。

さらに、赤クマの状態の方や涙袋が消えるくらい脂肪がある方は、そうでない方よりも内出血が出やすいものの、腫れの度合いには差がありません。

以下に詳細を述べます。

年代別・男女別・進行度別で内出血や腫れ具合の確率に差があるか、統計を出してみました。

対象:2014.1~2015.10に二子玉川美容外科クリニックで経結膜脱脂法+グロースファクターを受けられたモニターの方(他院で手術を一度受けた方を除く)

検討項目:

目の下のたるみ・クマの進行度

・術後の腫れの度合いのスコア:

腫れなし(自分でも分からない程度):0

ごくわずかな腫れ(人に気付かれない程度):1

中程度の腫れ(人に気付かれる程度):2

高度な腫れ(人目をはばかる程度):3

1.年代別

 

進行度

れの度合

内出血率

20代

1.38

0.69

25.0%

30代

1.67

1

42.3%

40代

2.27

1.18

45.5%

50代

2.14

0.86

42.9%

20代は40代より有意に内出血・腫れが出にくいものの(p<0.05)、それ以外の年代間では有意差はありませんでした。

また20代は手術を受ける段階では他の年代より有意に進行度も低いです。

全年代を通して、内出血率は37.5%でした。

2.男女別

 

男性

女性

内出血

42.9%

36.7%

年齢

37.1

30.8

進行度

2.43

1.67

腫れの度合い

0.71

0.95

男性の方が女性よりも手術を受ける時点で進行度も高く内出血率もやや高い傾向があり、腫れの度合いは男性の方がやや少ないものの、これらに統計学的な有意差はありませんでした(p>0.05)。

3.進行度別

進行度

れの度合

内出血率

1

0.84

26.3%

2

0.97

43.3%

3

1

33.3%

進行度2は1よりも有意に内出血が出やすいですが(p<0.05)、腫れの度合いでは有意差はありませんでいた(p>0.05)。

その他の進行度間では、腫れの度合いおよび内出血率に有意差は見られませんでした(p>0.05)。

6-32.脱脂とグロスファクター注入だけではゴルゴませんか?

ある程度まででしたら目の下の治療を行うことで多少はゴルゴ線も改善は可能です。

それは、目の下の皮膚のハリが出ることで多少頬にも影響を及ぼすこともあるからです。

しかし、しっかりと頬に線がある方、あるいは目の下のくぼみが頬のくぼみにつながっている方は目の下とは別に頬も治療されることも多いです。

ちなみに頬の皮膚が伸びて落ちることで法令線ができますが、頬を治療することは法令線の根本治療をすることにもなります。

また、隣り合った部位同士なので相互作用も期待できます。

あと、今後の老化防止でされる方もいらっしゃいます。

と言いますのも、一度できたコラーゲンはそう簡単には減ることはないので、一度治療した部位には老化への抵抗力ができるからです。

6-33.他院の「経結膜脱脂のみ」をして脂肪られぎた場合修正できますか?

脱脂のみを行った場合、目の下のくぼみが強調されることで窪んだ印象になることがあります。

目の下の皮膚は薄いためグロースファクターによる修正をお勧めします。

ヒアルロン酸や脂肪注入による修正では、注入した輪郭が浮き出ることがあるからです。

グロースファクターは、皮膚の外から注射することで、加齢により減少してしまったコラーゲンを増やす効果があります。

それにより皮膚のハリが出て、くぼんでしまったところが平らになります。

また、グロースファクターは液体なので、注入後になじむ性質があります。

ちなみにヒアルロン酸や脂肪注入は、皮膚の下に詰め物をするだけです。

目の下は皮膚が薄いので、笑ったときなどに凹凸が出やすい傾向があります。

またヒアルロン酸は青白く透けて見えたりすることがあります。

ヒアルロン酸や脂肪注入とグロースファクターの決定的な違いは、「肌質が改善するかどうか」です。

グロースファクターは肌質が改善するため、小ジワまで改善します。

ヒアルロン酸や脂肪注入は皮膚そのものは変わりません。

他院で「脱脂のみ」を行い、二子玉川美容外科クリニックでグロースファクターによる修正治療を受けられた方の症例写真です。

・CASE 1

他院で「脱脂のみ」を受けられた方です。

脂肪によるふくらみが残っています、

くぼんでいるところを中心にグロースファクターによる修正をされました。

経結膜脱脂法70 

経結膜脱脂法71-2y4m 1

施術前/24ヵ月後

くぼみが目立たなくなるだけでもかなり良くなります。

脂肪の取り残しが多い方は、脱脂も行ったほうがきれいになります。

CASE 2

他院で「脱脂のみ」をされた方です。

脂肪によるふくらみが残っています。

目の下は、「脱脂+グロースファクター」による修正をされました。

その他顔全体のグロースファクターとシミ治療もされています。

経結膜脱脂法72-6-39-4

治療前・・・「脱脂のみ」を行う場合、術後に窪まないようにするために控えめにすることが多いです。

その結果、ふくらみと目の下のくぼみの両方が残ることが往々にしてあります。

経結膜脱脂法73-6-39-5

6ヶ月後・・・ふくらみが取れ、くぼみもグロースファクターできれいになっています。

メラフェードもグロースファクターに相乗効果を発揮しています。

CASE 3

他院で「脱脂のみ」をされた方です。

その後にヒアルロン酸を別なクリニックで受けられましたが、凹凸が出たため溶解後にグロースファクターで修正をされました。

経結膜脱脂法74-6-39-6

施術前・・・脱脂はしっかりされており、結果的にくぼみが強調されてしまった結果となりましたが、逆に脂肪の取り残しがないほうがグロースファクターによる修正でしっかりときれいに出来る可能性が高いです。

この方は目の下以外に顔全体(頬・法令線・口角)のグロースファクターとメラフェードによるシミ治療もされています。

また、3ヵ月後に目の下のグロースファクターの追加投与をされています。

経結膜脱脂法75-6-39-7

6ヶ月後・・・ハリが出てきれいになっています。

くぼみが頬まである方は、頬までされるとよりきれいになります。

また、くぼみが多い方は追加をすることで、より理想的な仕上がりになることがあります。

経結膜脱脂法76-6-39-8

6ヶ月後の笑った状態です。笑っても違和感はありません。

 

6-34.グロスファクタ注射のみが心配ですが・・・

グロースファクターを経結膜脱脂法と併用する場合、グロースファクターの注射は目の下の場合は冷やしながら行いますが、ほとんど痛くなかったという感想の方が大半です。

もちろん、人によっては痛みに敏感など個人差がありますので一概には言えませんが、グロースファクターは痛くないように様々な工夫をしております。

お薬自体にも痛くないように工夫をしていますし、痛み止めのボール(痛いときに握っていただくと痛みが和らぐものです)というのもありますので、チクチクする感じは多少あっても実際痛みはほとんどないと思います。

実際に目の下のグロースファクターをされて、痛みで涙を流されるような方はまずいらっしゃいません。目の下の皮膚の痛覚は顔の中でも以外と鈍いです。

もしどうしても痛みがご不安でしたら冷やす時間を長くするなども可能ですので、ご希望があればご遠慮なくお伝えください。

6-35.脂肪眼窩脂肪)はダイエットでらせますか?

目の下の脂肪(眼窩脂肪)はこの位置にあります。

経結膜脱脂法77-6-42-1

この脂肪が手前に飛び出すと目の下にふくらみが生じます。

目の下の脂肪はダイエットによりほとんど減ることはありません。

逆に体重が増えても目の下の脂肪が増えることもありません。

一方、皮下脂肪はこの位置にあります。

経結膜脱脂法78-6-42-2

この脂肪はダイエットで減る脂肪です。

目の下の皮下脂肪は非常に薄いので、ダイエットをしても目の下のふくらみの変化はごくわずかです。

6-36.脂肪ていますが、皮膚血流はうっしているのでしょうか?

目の下の脂肪が出てくると、眼輪筋を後ろから圧迫することで赤く見えやすくなります。目の下に赤みがあるいわゆる赤クマ方は、飛び出している脂肪の量が比較的多めであることが多いです。

目の下の皮膚の血流を坐位(座った状態)と仰臥位(仰向けに寝た状態)で測定しました。

経結膜脱脂法79赤外線皮膚血流計

赤外線皮膚血流計です。

血流変化1 

血流変化2

あくまでも1例のみの結果ですが、仰臥位、つまり上を見た状態で皮膚の血流が改善しています。

したがって、目の下の脂肪の量が多い場合は皮膚の色自体も悪くなっている可能性があると言えます。

この理由に関して、以下のことが考えられます。

経結膜脱脂法82上を見ると脂肪の位置が変化する

鏡を持って上を見てください。

目の下の脂肪は重力により後ろに移動して、ふくらみが軽減されます。

同時に眼輪筋への圧迫が弱まります。

そのため、眼輪筋のうっ血が改善します。

実際に、目の下の脂肪を経結膜脱脂方で取ると、赤み(赤クマ)が改善する例が多く見られます。

以下、赤クマがある方で、脱脂+グロースファクターにより赤みが改善した例を示します。

CASE1.

経結膜脱脂法83-6-43-7

術前・・・目の下にふくらみ(脂肪)とくぼみ(皮膚のたるみが原因)があります。

目の下の皮膚に赤みがあります。

経結膜脱脂法84-6-43-8

1週間後・・・目の下の赤みは改善しています。

CASE2.

赤クマ1

術前・・・目の下にふくらみ(脂肪)とくぼみ(皮膚のたるみ)があります。

目の下は赤味がありますが、これは脂肪の圧迫により眼輪筋が透けて見えていることによります。

また、よく見るとくぼみのところにはシミがあります。

経結膜脱脂+グロースファクターの術後1ヶ月よりメラフェードによるシミ治療を受けられました。

赤クマ2

6ヵ月後・・・ふくらみとくぼみがきれいになっています。

目の下のシミはわずかに残っていますが、それほど目立ちません。

さらに、脂肪が除去され、目の下の赤味も改善しています。

 

まとめ

経結膜脱脂法は簡単なようで意外と奥が深い治療です。また、この手術は多くのクリニック行われているのが実情です。

しかし、くぼみがある場合は特に1回でできるだけきれいに凹凸を改善したいものです。術後に微妙なシワや凹凸が残ることもあり、追加で治療するとなると治療費もさらにかかるため意外とそのままになってしまうことも多いからです。

目の下のたるみやクマが気になる場合、一度専門のクリニックに相談してみてください。

 

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