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トレチノインの意外と怖い副作用|これを知らないと失敗する7つのポイント

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トレチノイン副作用

トレチノインは皮膚に塗ることで、小ジワ、ニキビ、シミなどを治療することができる塗り薬です。

しかし、トレチノインには赤くなったり、皮がむけたり、ヒリヒリするなどの副作用があるので、使用をためらっている方も多いのではないでしょうか?

実は、トレチノインは、間違った使用法により副作用が強く出てしまい、元の状態よりも悪化したように見えることもあります。

しかし、正しい知識を持ってきちんと使用すれば、デメリットを最小限に、またメリットを最大限にすることができます。

ここでは、トレチノインの塗り薬の副作用についてその対策とともに解説いたします。

ぜひ、参考にしてみてください。

目次

1.トレチノインとは

トレチノイン(レチノイン酸)は、ビタミンAの誘導体(変化したもの)(=レチノイド)で、元々肌に栄養として存在しています。

食物からとられたビタミンA(レチノール)は、体内の酵素により、レチナールという物質を経てレチノイン酸に代謝されます。レチノイドとはこれらの総称です。

トレチノインは、レチノイン酸のうち、トランス型と呼ばれる構造のものを薬剤として合成したものです。

レチノイド概念図

レチノインの効果

・トレチノインは、表皮の代謝をうながし(ターンオーバーを高める)、健康な表皮角化細胞(ケラチノサイト)をつくります。

・皮膚の修復力を高まります。

・紫外線を吸収し、皮膚を保護します。

・キメが整い、毛穴が目立たなくなります。ニキビの改善効果もあります。

治療前(メイクあり)4ヵ月後(メイクなし)⇒小ジワ改善2

・皮膚のコラーゲン、ヒアルロン酸が増え、皮膚のハリ、小ジワが改善します。

ニキビ改善例 メラフェード

・毛穴の詰まりが改善され、ニキビも良くなります。

メラフェード使用7ヵ月後にくすみが取れている

・ハイドロキノン(美白剤)と併用すると、シミ・くすみが改善します。

トレチノインの効果についての詳細は、「画像でわかるトレチノインの効果と効果を最大限高める9つの注意点」をご覧ください。

2.トレチノインの副作用

2-1. 炎症症状がおこる

トレチノイン塗布後、数日で炎症症状が生じることがあります。

具体的には、発赤、乾燥、ヒリヒリ感、皮膚がポロポロ剥離するなどの症状が起こる症状があります。

通常は1週間~数週間程度で収まります。

副反応が生じない場合は治療の効果が弱い場合があります。

炎症症状が心配であれば、薄めの濃度から開始し、徐々に濃くしていくとリスクを最小限にできます。

どうしてもつらい場合は、やったりやらなかったりで休み休み継続してもかまいません。

2-2. 炎症性色素沈着がおこる

トレチノインの反応が強く出すぎると、炎症が生じて色素沈着が起こることがあります。

赤みやヒリヒリ感が強い場合は、濃度を下げたり、一時的に中止したりする必要があります。

2-3. 日焼けしやすくなる

トレチノイン治療中は、肌が敏感になります。

日焼けしやすい状態にあり、海などで強い紫外線を短時間に浴びると、かえって黒くなってしまうことがあります。

日焼け止めや帽子、サングラス、日傘などによる紫外線対策は必須です。

2-4. シミが再発する

トレチノイン+ハイドロキノンによるシミ治療を行った場合、どの程度まで炎症を生じさせて治療を行うかはが問題になります。

日光のシミは、深いところまで色素が存在する場合があり、強い反応を起こす必要があります。

その場合、赤みやヒリヒリ感が強くなります。

逆に弱めに効かせると、再発しやすい傾向にあります。

「多少色素が残ってもよいので、目立たないように治療したい」というご希望がある場合は、あえて弱めの治療を頻回に行うという選択肢もあります。

2-5.使い続けると効果が落ちてくる

トレチノインを継続して使うと、赤み・乾燥・ヒリヒリ感・皮膚がポロポロむけるなどの副作用は落ち着いてきます。

使いづらくなったように見えますが、実は効果も徐々に落ちてきます。

2~3カ月使用したら1カ月休むようにすると、再開した時に効果が高まります。

なお、使い続けても特にデメリットがあるというわけではありません。

3. トレチノイン外用剤(塗り薬)の副作用を避けるために知っておくべき7つのポイント

3-1.最初から顔全体に塗らずに、部分的に試し塗りを短期間行う

最初から顔全体に塗った場合、赤みや皮膚の皮むけで人に会えないくらいひどい炎症が起こることがあります。

もし、どうしても不安な場合は、部分的に試し塗りをするとよいです。

ただし、試し塗りは、肌が慣れてしまうことを防ぐために、1~2週間程度の短期間に留めることをお勧めします。

3-2.炎症反応がどうしても強い場合、副作用が少ないレチノールを使う

トレチノインによる副作用がどうしても強い場合、医薬部外品であるレチノールの製品を使用してもよいです。

レチノールは、効果は低いものの、副作用もでにくくなっています。

3-3.皮膚をこすらないように気をつける

皮膚をこすることにより、摩擦で炎症が生じます。

それにより皮膚の黒ずみ(炎症性色素沈着)や肌荒れ、乾燥が悪化することがあります。

特に頬骨がある、固いところは摩擦よる炎症が起こりやすいので注意しましょう。

3-4.個人輸入品は避ける

日本では2017.7現在、トレチノインの市販薬はありません(レチノールは市販されています)。海外では販売している国もあるので、個人輸入品を使用することは可能です。ただし、海外のものは日本人向けではないことも多く、また成分がきちんとしたものである保障はありません。

厚生労働省HP「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」には以下の注意書きがあります。

国によっては、医薬品等の品質等について、我が国と同じレベルでの確認が行われていないことがあります。

品質等の確認が行われていない医薬品等は、期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれている場合があります。

不衛生な場所や方法で製造されたものかもしれません。

3-5.副作用が出にくい製品を選ぶ

トレチノインには国内で様々な製品があります。中には赤みや刺激が強いものもあります。その分効果も短期間ででるのですが、一般的に日本人向けのものの特徴として、ダウンタイムが少ないものが好まれます。

副作用が出にくく、濃度の調整がしやすいトレチノイン製品のひとつにメラフェードがあります。

メラフェード 3種画像

メラフェード・・・トレチノン・ハイドロキノン・ビタミンC・αアルブチンが含まれる治療薬です。3ヶ月程度で効果が現れることが多いです。

価格は4000050000円(1セットでおよそ2~3月持ちます)

3-6.トレチノインと同様の作用を持つ薬剤との併用を避ける

卜レチノインと類似作用を持つアダパレンやグリコール酸、レチノールを併用すると、過剰に作用したり、赤み・乾燥がひどくなるなどの副作用が強く出るリスクが高まります。

もし使用中であれば、中止後2週間以上たってからトレチノインを始めてください。

3-7.妊娠中または妊娠する可能性がある場合は使用を控える

トレチノインを皮膚に塗っても血液中のトレチノイン濃度が上昇することはありませんが、念のため使用を控えてください。(詳細は後述)

3-8.最適な濃度、使用上の注意を守る

トレチノインは製剤ごとに使用方法が多少異なります。使用上の注意を守ることが効果を高め、副作用を最小限にするポイントです。特に塗りすぎは、赤みなどの副作用のリスクを高めます。

3-9.ハイドロキノンによるアレルギーが起こることもある

トレチノインとハイドロキノンという美白効果のある軟膏を併用している方もいらっしゃるかもしれません。

ハイドロキノンに対して、アレルギーを起こす方もいます。赤みが出るため、トレチノインによるレチノイド反応と判別が難しいこともあります。中止により改善しますが、迷った場合は医師に相談しましょう。

3-10.化粧品はアルコールフリーのものを使用する

化粧水、乳液、美容液などの基礎化粧品は、トレチノイン治療中に刺激により接触皮膚炎を起こし、炎症が強くなることがあります。アルコールフリーの刺激が少ないものを使用しましょう。

3-11.目の周り、口周り、小鼻の周辺は荒れやすいので注意する

 

顔の中でも荒れやすい部位として、目や口の周り、小鼻周辺があります。もし荒れるようでしたら、そこを避けて塗るようにしてください

3-12.極端な気候を避ける

風や寒さなどの極端な気候は、刺激を与えることがあります。

3-13.乾燥を防ぐために保湿をする

トレチノインの副作用で皮膚の乾燥があります。1日数回保湿クリームを塗るようにすることをお勧めします。

特に洗顔後は保湿をして下さい。

3-14.洗顔後、トレチノインを塗る前に20~30分乾かす

洗顔後は、タオルでやさしく拭いたあと、20~30分待ち、皮膚が乾燥した状態で塗るようにします。副作用のリスクを下げるためです。

3-15.炎症が長引く場合は医師に相談する

炎症が長引いた場合は、トレチノインの濃度を変更したり、断続的に塗布したりする必要があります。

また、前述のようにトレチノインとハイドロキノンを併用している時に、ハイドロキノンかぶれが起こる場合があります。

その場合は、ハイドロキノンを中止して他の美白剤に変更することで解決します。

判断に迷った場合は医師に相談しましょう。

4. トレチノインの内服の副作用

4-1. トレチノインの内服薬は劇薬

トレチノインの内服薬には、急性前骨髄球性白血病に用いられる「ベノサイド」などがあります。これは、厚生労働省より劇薬指定されている医薬品で、通常は美容目的では使用することはありません。なお、トレチノインの塗り薬は劇薬指定ではありません。

4-2. トレチノインの内服の副作用

副作用には以下のようなものがあります。

レチノイン酸症候群(12.3%):諸症状:発熱、呼吸困難、胸水貯留、肺浸潤、間質性肺炎、肺うっ血、心嚢液貯留、低酸素血症、低血圧、肝不全、腎不全、多臓器不全等

白血球増多症(5.1%)

血栓症(0.4%)

血管炎(頻度不明)

感染症(頻度不明)

錯乱(頻度不明)

トレチノインの「内服薬」である「ベサノイド」(白血病薬)の添付文書には、催奇形性について「警告」として以下の記載があります。

「本剤には催奇形性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には使用上の注意を厳守すること」とされています。

また、催奇形性については、さらに、「本剤には催奇形性があるので、妊娠する可能性のある婦人で他に代わるべき治療法がない重症な患者にやむを得ず投与する場合には、投与開始前の少なくとも1ヵ月間、投与中及び投与中止後少なくとも1ヵ月間は必ず避妊させること。本剤の投与は次の正常な生理周期の2日又は3日目まで開始しないこと。本剤の投与開始前2週間以内の妊娠検査が陰性であるとの結果を確認すること。本剤の投与中は1 ヵ月毎に追加の妊娠検査を実施することが望ましい。」

内服薬の場合、妊娠中あるいは妊娠する可能性がある方は注意が必要です。

4-3.トレチノインの「塗り薬」は、催奇形性などの全身の副作用は起こらないが、妊娠中は使用不可

トレチノインの「内服薬」と違い、トレチノインの「塗り薬」は皮膚から吸収され、皮膚に非常に高用量のトレチノインを塗った場合でも、皮膚から吸収されて全身に回る量はごく微量(採血をしてもほとんど検出されないレベル)なので、全身の副作用は起こることはありません。

つまり、塗布によって皮膚に浸透したビタミンAは全て皮膚内に蓄積されて、血流には行かないしくみになっています。

しかし、トレチノインの「塗り薬」でも注意点として、妊娠中の使用は控えるようになっています。

まとめ

トレチノインの塗り薬には、使い始めの炎症反応や日焼けしやすくなるなどの副作用があります。

しかし、シミ・小ジワなどの改善効果は、副作用と表裏一体の関係にあります。

試し塗りをしたり、皮膚の摩擦や紫外線を避けたりするなど、うまく使用することにより、副作用を最小限に、効果を最大限にすることも可能です。ぜひ参考にして、美肌を手に入れてください。

参考文献

J Eur Acad Dermatol Venereol. 1998 Sep;11 Suppl 1:S13-9

ベノサイドカプセル10mg 添付文書. 14. FujiPharma.

厚生労働省website http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

 

 

 

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